逆ワクチンは免疫の記憶を消して自己免疫性疾患を治療できる逆ワクチンは免疫の記憶を消して自己免疫性疾患を治療できる / Credit:Canva . ナゾロジー編集部普通のワクチンの目的は免疫システムに敵の存在を前もって記憶させることを目的としています。 ワクチンには病原体の情報や体の一部が含まれており、免疫システムに異物として認識されるようになっています。 しかし新しい「逆ワクチン」は普通のワクチンとは反対の機能があり、免疫システムの特定の記憶を消去することを目的に投与されます。 免疫の記憶を消すというと、逆ワクチンがまるで毒のように思えるかもしれませんが、免疫記憶の中には消した方がいいものも数多く存在します。 その主な対象は自己免疫疾患を起こす誤った記憶です。 私たちの体の免疫システムは記憶された異物に素早く対応するように設計されていますが、ときに誤作動を起こし、自分自身の健康な細胞を敵