柔い雪ではキタキツネの足跡が付く 生き物と風景写真特集―5 ミヤマホオジロ 臆病でなかなか姿を出さないミヤマホオジロは、なかなか写せないから、野鳥の写真集では表紙になるなど特別扱いされている。 友人の子供達から、ひな人形飾ったから見に来てと言われて、桜餅やおみやげを持って複数の家に行ったのは過去の話。 その子たちは皆大きくなり結婚して子供もいる。 飾られなくなったひな人形は、社会福祉施設に寄贈されるが、集まり過ぎて丁重にお断りしている。 風が強い所の雪はかたく、キタキツネの足跡は付かない。 ある年の3月中旬、40歳を過ぎた独身の女性の手伝いに部下とお邪魔した時、立派なひな人形が飾ってあった。 その若者は単純に「ひな人形は早く片付けないと、婚期が遅れる・・・」と言ってしまった。 その言葉が終る前に、その彼女は話し始めた。 話の記憶は無いが、気まずい雰囲気の長い時間であった。 話題を変えてその