先日、私用で出かけたついでに そうだっ。 このまま、あの街へ行こう! そう思った私は、電車を乗り換えた。 私の右側には、それぞれ抱っこ紐の中に、まだ小さなベイベーを抱っこしたママたちが座っていた。 私は、電車のシートに座り、スマホで映画を観ていた。 そのとき。 私の右太腿に、ずん(注:飯尾さんではないよ)と言う重みを感じたんだ。 しかも、冷んやりとしてる。 何だろうと、目を向けると 私の太腿に、右側に座っていたママが抱いていたベイベーの右足が、ちょこんと乗っていた。 私が太腿に感じた冷んやりとした重みは、小さなベイベーの小さな足の重みだった。 ◇◆◇◆◇ 隣のママと私との間には、隙間など無い様な状態だった。 私は、ごめんね…と、小さな声で言いながら、そっとベイベーの右足をつついてみた。 ちょっと冷んやりした小さな足は、私の手の中にすっぽりと入るほどの大きさしかない。 まだ、歩けないから土踏