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2011年7月2日のブックマーク (9件)

  • ハッタリ大王の整理整頓された青春「Super 8」 - ナマニクさんが暇潰し 跡地

    なんだか、友達のカーチャンが作ったカレーみたいな映画だなあ。 鑑賞直後思った。 「あ、お前んちのカレー、挽肉使うんだ?へー。ルゥは?バーモントカレー?あっ・・そうなんだ・・」 昼飯のトンカツ喰いながら、もう一回、そのカレーのことを考えてみたら、味を全く思い出せなくなった。 E.T.、未知との遭遇、ジョーズ、グーニーズにエクスプローラーズ、果てはITだ。この映画にはなんでも入っている。でも、いくら咀嚼しても味がしない。 J.J.エイブラムズはスピルバーグへのオマージュをキッパリと否定しているが、どう見てもこれはE.T.、未知との遭遇、ジョーズをほどよくブレンドして綺麗に整理整頓したものだ。でも、綺麗に並べただけでは、味がなさ過ぎる。これじゃ、教師が理想とする優等生集団の生真面目な学級会だ。実際の子供とか青春ってのは、もっと向こう見ずでとっちらかってるべきものだろ。 「上手いことまとめて撮れた

    ハッタリ大王の整理整頓された青春「Super 8」 - ナマニクさんが暇潰し 跡地
  • あの頃トリビュートムービー 『SUPER 8/スーパーエイト』 - 殺風景の記録

    どうでもいい話だが、俺は(特定の世代向け)コンピレーション・アルバムというのが嫌いである。最近でも70〜80年代の懐かしのヒット曲を無節操に寄せ集めては、「あの頃」に青春時代を送り、現在は生活に余裕もある大人達から、安易に小銭を掠め取るセコい商売が横行している。この手の商売を見るにつけ、「けっ!つまらん懐古趣味なんて糞らえ!」と、普段から憤慨しとるわけだ(生活に余裕がない者の僻みでは決してない。決して)。 一方で、トリビュートアルバムやカバー曲なんかは好きだったりする。こちらは元々、一定の評価を得ている楽曲をに対して、影響を受けたアーティストが元曲に賞賛・尊敬を捧げつつ、オリジナルのアレンジを施す。真っ向から挑んで玉砕する者、変化球で勝負する者…。そこには只のノスタルジーではないプラスアルファがあり、アーティストの力量次第で、元曲以上の超名曲や、愛すべき迷曲が楽しめる事もある。 で、『S

    あの頃トリビュートムービー 『SUPER 8/スーパーエイト』 - 殺風景の記録
  • 『SUPER8/スーパー8』 - うろおぼえ日常

    公開前からかなり話題だった『SUPER8』を初日に観ましたよ。観た人の感想はさまざまのようですが、エル・ファニングがキラキラしすぎてたとか、少年たちのルックスが最適すぎる、とか、歯の矯正姿いいよね、とか、ゲロの吐き方最高とか、音楽いいよな、とか、列車事故のシーンすごいなとか、エンドロールが一番の見せ場じゃない、とか…っていうのは多くの人が思ったんじゃないでしょうか。それらを踏まえ、ある程度のクオリティをクリアした作品であることを認めた上で賛否もろもろ語られてるのかな、と思う。特にエンドロールについては、2時間ほどの物語はこの最後の8ミリフィルムのための壮大な伏線だったのか、と思うほどすばらしい。最後にゆずシャーベットで余韻を味わいつつお口さっぱりするんじゃなく、誕生日のスペシャルな手作りケーキが最後の最後で出てきたような感じだったな。あと、とりわけ自分が好きだったのは、少年たちのステレオタ

    『SUPER8/スーパー8』 - うろおぼえ日常
  • BOY Abrams『SUPER 8/スーパーエイト』 - いずむうびい

    J・J・エイブラムス監督最新作。監督曰く、「人生における映画の重要性についての“映画”」だということで、その映画愛の深さとそれらを一映画におさめる手腕は計り知れないものがあるとは思うんですが、どうもボクはその「才気」にイライラしてしまいまして、もっとこうオマージュの部分を隠し味にしてですね……以下、こんなカンジのが続きます。 一番の不満は登場する子供たちが「映画好き」という記号でしか表現されていないヘンな子たちに見えること。たとえば、劇中で何かしらの映画の台詞を真似たり、ハリウッドスターなどが直接画面に映るならわかります。でもこの作品にはそれがない。「人生における〜…」なるものがテーマだということはわかるんですけど、どうも最初からそのテーマありきでフィクションの皮を被っているキライを感じるんです。 たとえば、クリストファー・ノーランの『インセプション』ですが、あれもノーラン監督の好きな

    BOY Abrams『SUPER 8/スーパーエイト』 - いずむうびい
  • ぼくが『SUPER8』で好きなところは恐らくみなさんがダメと言ってる部分だ(超絶ネタバレ感想) - シン・くりごはんが嫌い

    その愛にむせび泣く『SUPER8/スーパーエイト』 - くりごはんが嫌い 前回のエントリでは、あくまでネタバレをしないようになんとなく表面的に言及した感じですが、今回はネタバレ全開の感想文になってます。単純にぼくがここが好きだぁ!と思ったところを羅列していくだけです。なので、分析であるとか、論じるというのとは関係ない、偏愛エントリとも言うべき、しょーもない個人的な感想です。だからちゃんとチラシの裏に書いてるじゃないかぁ!! ・アバンタイトル後の“Don't bring me down” 主人公の母親が亡くなってしまうところから映画は始まる。 ハッキリとすべては提示されず、ブランコに主人公が座り、家の中から聞こえる話し声に耳を傾けている。家の中で何が行われてるかは一切写されない。若干暗いトーンで、説明的なセリフを徹底的に省くことで、「この映画は全体的にこういう演出で進んでいきます」という所信

    ぼくが『SUPER8』で好きなところは恐らくみなさんがダメと言ってる部分だ(超絶ネタバレ感想) - シン・くりごはんが嫌い
  • その愛にむせび泣く『SUPER8/スーパーエイト』 - シン・くりごはんが嫌い

    超話題の『SUPER8/スーパーエイト』を初日の初回に鑑賞。どんだけ楽しみにしてたんだ、オレ。 『ホット・ファズ』を観たときに、主人公二人が横っ飛びしながら2丁拳銃をぶっ放すシーンで泣いてしまった。それは田舎にいて、なんの大事件にも巡り会わないポリスアクションオタクの夢が映画の中で叶ったからではない。ストレートに「あの人*1」の映画への愛が画面に溢れていたからで、その愛が観客側にシンクロしたとき、まったく泣くようなシーンでもないのに、映画ならではのカタルシスが生まれ、つい反応してしまうのだ。 『SUPER8』は全編、全シーン、全カットからその映画への愛が気恥ずかしくなるほど満ち溢れていた。 1979年のオハイオ州が舞台。ゾンビ映画を作るため、6人の少年少女たちが集まり、夜中にこっそり家を抜け出して撮影をしていたところ、脇を通っていた列車が車に衝突し、激しい脱線事故が起こってしまう。逃げ惑い

    その愛にむせび泣く『SUPER8/スーパーエイト』 - シン・くりごはんが嫌い
  • ノスタルジーを乗り越えて SUPER8/スーパーエイト - The Spirit in the Bottle

    というわけで「SUPER8/スーパーエイト」を観てきた。これ、予告編がとても期待感をあおるもので予告編を見てのドキドキ感は今年一番。また、ほとんど事前情報が出ないという極秘体制だったので嫌がおうにも期待は増幅された。で、結果から言うと凄い傑作でした。ネタバレあり! 物語 1979年オハイオ州の田舎町。保安官代理の息子ジョーを始めとする5人の少年は自主制作のゾンビ映画を作っていた。ある夜、主人公の恋人役にジョーが淡い恋心を抱くアリスを招いて撮影をしていた。スーパー8mmカメラを使い撮影しているとそこに来た列車に自動車が追突し大事故がおきる。何とか無事だった6人だがそれ以降町に次々と異変が起きる。そしてカメラは特別な何かをとらえていた・・・ 二人のスティーブン 80年代のエンタメシーンを支えたのは二人のスティーブンだと思っている。一人は勿論スティーブン・スピルバーグでもう一人はスティーブン・キ

    ノスタルジーを乗り越えて SUPER8/スーパーエイト - The Spirit in the Bottle
  • 『SUPER 8/スーパーエイト』という名前の継ぎ目だらけの被造物。 - 1953ColdSummer

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  • 超映画批評には映画を超えて重視しているものがあるらしい - 法華狼の日記

    『グエムル 漢江の怪物』のパクリ疑惑批判の承前。 超映画批評というサイトを作っている映画ライター前田有一氏*1の作品評が、パクリ疑惑を指摘する記事で紹介されていた*2。 サイトの作品評ではパクリという主張はしていないし、100点満点中75点と評価も低くないのだが*3、作中事実の読解レベルで誤謬に満ちているのであらためて批判しておきたい*4。 超映画批評『グエムル-漢江(ハンガン)の怪物-』75点(100点満点中) よりにもよって映画のキモとなる怪獣のVFXを、丸々ハリウッドに外注して無理やり成立させた臆面の無さ。そのくせ、めちゃくちゃ反米的な設定(怪物は在韓米軍の廃棄物不法投棄により誕生した)であっさり恩を裏切るなど、『グエムル』は製作の背景がいかにも韓国らしくて笑える。 いきなりVFXを外注することに対して「臆面の無さ」と評する映画ライターの存在に驚くところ。ロケ地なりBGMなり俳優なり

    超映画批評には映画を超えて重視しているものがあるらしい - 法華狼の日記