難読地名で知られる兵庫県宍粟(しそう)市が、「穴栗(あなぐり)」や「穴粟(あなあわ)」と誤記した郵便物の送り主に対し、やんわりと「訂正」のお便りを送り、PRにつなげる作戦に乗り出した。 観光パンフレットも同封し、便箋いっぱいに四季折々の自然あふれる市の魅力をアピール。中には、相手先からのお礼はがきも届いており、市の担当者は「奇策」に手応えを感じている。 市に寄せられる郵便物やメールには地名の誤記が多く、今月1日から29日まででも、20件が見つかった。市まちづくり推進課主幹の西嶋義美さん(42)が「今は、ネットやメールで間違いがどんどん拡散する時代。間違いをただし、知名度アップに活用できないか」と発案したという。 来年放映されるNHK大河ドラマの主人公の戦国武将・黒田官兵衛が宍粟郡の領主だったことにちなみ、差出人には、甲冑(かっちゅう)姿の市のマスコットキャラクター「しーたん」をイラストで起