今回は,対象ユーザーの絞り込みと,その実装方法について取上げます。 どんなユーザー・インタフェース(UI)も,「対象ユーザー」を考慮しないことには,何もスタートしません。誰に何を届けたいのか,これが最初に考えるべきことであり,それを決めることで,サイトやアプリケーションの構造は大きく変わります。 ユーザーを分類する方法には様々なものがありますが,一番シンプルなものを紹介しましょう。Webシステムを使うので,その操作方法への「熟知度(PCリテラシ)」という要素に注目します。そして,「提供したいサービスに対する知識」との組み合わせを考えて四つのタイプに分類します。 PCの操作には慣れているけれど,提供したいサービスに対して知識が少ないタイプ (そのサービスに対する愛着がないので,不親切なユーザビリティでは使わない可能性が高い。ただし,そのサービスの魅力に気がついてもらえれば,自力で活用してくれ