前回のコラムでは、時代に応じて製品やブランドが抱える課題は変わっていくということをご説明させていただきました。 そして今回は、課題だけではなく、製品の存在価値自体も変化していくことについて話を進めていければと思います。 時代にあった価値を与える 製品の存在価値に関しては、課題の再設定を行うことで、自然と再設定されることが多いとも言えます。 前回挙げていた地図の例で言えば、地図を個人に販売していた企業は、地図情報を企業に販売する企業へと姿を変えました。これは、企業体そのものの存在価値が再定義されたことと同意です。 製品やサービスといったブランドだけでなく、企業の存在価値の再定義は、最終的には企業が結論を下すものなのですが、世の中の動向や生活者のニーズに合わせて変化していくものであり、その起点を生むのも、企画者の大事な仕事であると考えます。 例えば、冷凍食品は、腐りやすい食品を冷凍することで長