宇宙エレベーター協会は14日、福島県南相馬市のロボットテストフィールドにて、クライマーから高機動ロボットを落下させる実験を実施した。世界初の実験に成功し、宇宙エレベーターの実現に一歩近づいた。 【こちらも】「ホリエモンロケット」失敗の原因が明らかに 高度約100メートルにバルーンを設置し、「クライマー」と呼ばれる昇降機を使って四本足の高機動ロボットを乗せて上昇させた。パラシュートを搭載したロボットを落下させ、軟着陸に成功。 「宇宙エレベーター」とは、地上と宇宙とをエレベーターで接続する新しい輸送機関だ。宇宙開発には欠かせないロケットには墜落や爆発の危険が伴うが、宇宙エレベーターにはその危険がない。また大気が汚染されないことから、その実現が期待されている。 宇宙エレベーターの仕組みを簡単に説明すると次のようになる。赤道から高度約3万6,000キロメートルの円軌道は「静止軌道」と呼ばれ、地球の