FileMakerを使用したアプリケーションの構築に不可欠な「計算フィールド」と「集計フィールド」。計算フィールドではビルトインの関数を使いこなし、簡単なものから複雑なものまで自由に数式を組み、簡単に計算結果を得ることができる。集計フィールドも簡単な操作で合計・平均値・標準偏差・合計に対する比といったさまざまな切り口で集計結果を算出する事が可能だ。FileMakerの開発において、工数を縮める一つのキーと言っても過言ではないだろう。 たいへん便利なこの2タイプのフィールドだが、Webアプリケーションではこれらのフィールドの取り扱いを間違えると大幅な性能低下の原因となる、要注意のフィールドだ。本稿では2回にわけて、これらのフィールドを使う事での性能低下と、性能低下を回避する実装手段を紹介しよう。1回目はおもに「計算フィールド」について取りあげる。 非保存の計算フィールドで検索をおこなうことで