風速31m/sもの「非常に強い風」に耐える。さらに安全性と使いやすさをも兼ね備えた、長傘と折りたたみ傘の再発明。 日常生活の中で「傘」はありふれた道具ですが、同時にその不完全さを感じている方は多いのではないでしょうか? 大勢の人の居る中で使う道具なのに、傘の周囲には尖ったパーツが存在していて「危険」だと感じたこと。手が雨水で濡れている時に操作する道具であり、たくさんの荷物を持っている時でも使うものなのに、なにかと不便で「使いづらい」と感じること。そして、突風に遭遇したとき一瞬にして「壊れてしまう」こと。 われわれと同じことを考えたのがひとりのエンジニア、グレイグ・ブレブナ-でした。それは1999年のこと。傘のデザインとは無縁だった彼が、雨の降るロンドンの雑踏で出会った光景、それはあたり一面に広がる100本以上の広げられた傘の群でした。 背丈が190センチもある長身の彼が見たのは、たくさんの