北大西洋にぽつりと浮かぶ小国のプライドを、15年間1人で背負い続けてきた男がいる。 数々のタイトルを獲得したクラブキャリアとは対照的に、順風満帆なものでは決してなかった代表キャリア。これまでに参加した主要国際大会の予選では全て敗退に終わっている。 それだけに、この試合に懸ける思いは人一倍強かったのだろう。試合後、35歳になったその男は、神妙な面持ちでカメラの前へと現れた。 日本時間20日早朝、2014年W杯欧州予選プレーオフ2ndレグが各地で行われ、クロアチアがホームでアイスランドを2-0で破り、クロアチアが2大会ぶり4度目となるW杯出場を決めた。 1stレグを0-0と分け、2ndレグに十分な期待を残したアイスランドだったが、夢にまで見たW杯出場をあと一歩のところで逃す結果に。3年後の欧州選手権出場をチームは再び目指すことになる。 そして、夢の舞台へのラストチャンスとして挑んだのが同国代表