プロレス・ガールの応援席が一段と賑やかになってきた。カープ女子のプロ野球熱に負けぬエキサイトぶり。下手な試合をすれば、個々の選手に「ビシッと決めろ!」と切り口鋭いヤジが飛ぶ。日本のプロレスの歴史は65年。創成期の街頭テレビに群衆が集まった原風景を知る昭和世代には隔世の感がある。 ここ数年、男子プロレスの試合会場に若い女性客が目立つようになった。新たなカルチャーの誕生だ。ファッションもめいめい個性的で、コンサート会場と見違えるほどの華やかさである。お目当てはイケメンレスラーであり、男性客は地味に映る。'90年代半ばの男の世界、武藤敬司、蝶野正洋、橋本真也の「闘魂三銃士」時代の情景が嘘だったように見える。 こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。 NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り: 617文字 NumberWeb有料会員(月額330円[税込])は、この記事