群馬県伊勢崎市や前橋市で発生した15日の突風被害で、前橋地方気象台などは16日、積乱雲からの下降気流で冷気が吹き下ろす「ダウンバースト」の可能性が高いと判断した。突風の強さを示す「藤田スケール」は6段階のうち2番目に弱い「FI」(風速33~49メートル)と推定されるとした。 気象庁などによると、ダウンバーストは積乱雲から生じた重く冷たい空気が地上にぶつかることで発生すると考えられている。伊勢崎市の気象観測機器メーカー「明星電気」が突風被害に遭った前橋市荒子町で15日に観測した気象データで、突風前の約10分間で気温が11・3度急低下していたことが分かった。気温の急低下はダウンバーストが発生した際に起こる現象の一例といい、同社のデータはダウンバーストの可能性を数字上も裏付けた形だ。 一方、同県渋川市内の突風については、同気象台などはダウンバーストの可能性はあるが、特定できなかったとした。 群馬
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