「軍艦島」世界遺産登録に関係者複雑「興味本位で来る人と僕らの目線は違う」 2015年7月7日6時0分 スポーツ報知 世界文化遺産登録が決まった軍艦島を見学する大勢の観光客 「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産決定から一夜明けた6日、国内各地では関係者が喜びをかみしめた。九州・山口と関連地域に含まれる長崎市の通称・軍艦島(端島)で18歳まで青春を過ごし、現在も市内に住む端島小中学校の同窓会の石川東会長(69)は、当時の島の暮らしを語った。世界遺産登録には喜びと同時に複雑な心境もあるという。 父が端島炭坑で働いていた石川さんは、5人きょうだいの長男として1945年に生まれた。5階建て鉱員社宅の自宅は6畳と4畳半の2部屋。「家族8人。せまいアパートで暮らした。20~30年前に自分の家に行った時は涙が出た」 41年に年間出炭最高記録の41万1100トンを達成した海底炭鉱の端島での採掘作業。鉱員は