2009年11月30日に開催されたAndroid開発者向けイベント「Android Bazaar and Conference 2009 Fall(ABC 2009 Fall)」では、招待講演として総務省 情報通信国際戦略局 情報通信政策課長の谷脇康彦氏(写真1)が登壇した。 谷脇氏の講演タイトルは「オープンモバイルビジネス戦略」。「通信事業者がインフラ、端末、サービスをすべて提供する垂直統合モデルは、携帯電話の普及期には良いモデルだった。だが、日本国内で携帯電話市場が成熟期に入った今は、競合事業者同士が連携するオープン・イノベーションが必要だ。政府としてもその動きを支援していく」と力説した。 「新市場を創出できなければ、日本の放送・通信市場の縮小は不可避」 谷脇氏は、まず通信インフラの普及では世界に先んじていることを指摘した。「固定通信でも移動通信でもブロードバンドの普及がここまで進んで