7月7日、リストラ策を打ち出したルネサスエレクトロニクスは経営再建に向けようやく一歩を踏み出したが、発表内容は「譲渡または閉鎖を検討する」というあいまいな表現が多い。写真は3日、都内の同社オフィスで撮影(2012年 ロイター/Yuriko Nakao) [東京 7日 ロイター] 工場再編や早期退職によるリストラ策を打ち出した半導体大手ルネサスエレクトロニクス<6723.T>。先送りしてきた構造改革に取り組む「決意」を示し、経営再建に向けようやく一歩を踏み出した。だが、発表内容は「譲渡または閉鎖を検討する」というあいまいな表現が多い。 赤字が続くシステムLSI(大規模集積回路)の分離が再建の命運を握るが、主力の鶴岡工場(山形県鶴岡市)の売却交渉も難航しているもようで、改革の実現性は不透明だ。金融支援交渉や成長戦略の立案も同時並行で進める必要があり、依然として課題は山積している。 <TSM