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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (48)

  • 元祖スーパースプレッダー「腸チフスのメアリー」が残した教訓

    アイルランド出身の料理人メアリー・マローン。腸チフスが集団発生した際、初めて保菌者と特定された人物だ。メディアはマローンを「腸チフスのメアリー」と呼び、マローンの裁判と強制隔離は世間の注目を集めた。1909年ごろに公開されたこのイラストでは、マローンが頭蓋骨を割ってフライパンに入れている。(CHRONICLE, ALAMY) ジョージ・ソーパーはいわゆる探偵ではなかった。彼は土木技師だったが、公衆衛生の専門家のような存在になっていた。そのため1906年、米国ニューヨーク州ロングアイランドの家主が腸チフスの発生源の追跡に苦労していたとき、ソーパーに声がかかった。その夏、家主はある銀行家の家族と使用人にロングアイランドの家を貸していた。8月後半までに、この家に暮らす11人のうち6人が腸チフスに感染したのだ。 ソーパーは以前、ニューヨーク州の職員として感染症の調査を行っていた。「『エピデミック・

    元祖スーパースプレッダー「腸チフスのメアリー」が残した教訓
  • 若者や女性に多い 顔の表情でネコの気持ちわかる人

    ネコは、顔の表情で感情を伝える。人と同じだ。(PHOTOGRAPH BY MELFORD TAYLOR, NAT GEO IMAGE COLLECTION) カナダ、グエルフ大学の行動生物学者ジョージア・メイソン氏は、シルビーとルークという名の2匹の茶トラネコを飼っている。彼女はネコシッターが送ってくる2匹の写真を見て、「機嫌がいいか、不安を感じていて機嫌が悪いかがわかります。夫の意見ともだいたい一致しますよ」と話す。 そのメイソン氏が主導した最新研究で、ネコの顔の表情から気持ちを読み取れる能力をもつ人――巷間で「キャットウィスパラー」と呼ばれる人々が、確かにいることがわかった。 (参考記事:「岩合光昭 ネコが幸せになれば人も幸せになれる」) 同氏の研究チームは、ネット利用者(彼らは最大のネコファンクラブとも言える)をランダムに選び、85カ国から6329人を被験者にオンライン調査をおこなっ

    若者や女性に多い 顔の表情でネコの気持ちわかる人
  • 殺虫剤で蚊が増える、予期せぬ副作用が明るみに

    ヒトスジシマカが男性の腕から血を吸う。(PHOTOGRAPH BY BRIAN GORDAN GREEN, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 殺虫剤は蚊を減らすのに失敗しているどころか、天敵を殺してしまうことによって、むしろ蚊を繁栄させているかもしれない。少なくとも、ある1つの地域についてはそのようだ。5月16日付けで学術誌「Oecologia」に掲載された論文は、殺虫剤が生態系に与える影響について、新たな問題点を明らかにしている。 調査はコスタリカで実施された。そこに生息する蚊は、害虫駆除を目的とする一般的な薬剤に対して耐性を進化させていた。一方、蚊の天敵はそうした進化を遂げておらず、結果的に蚊の個体数を急増させてしまった。(参考記事:「虫よけスプレーの効かない蚊が出現」) 米国ユタ州立大学の生態学者で論文の著者であるエド・ハミル氏は、コスタリカ北部のオレンジ農園で調査

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    chibaccho 2019/06/05
  • 「原子」が見えた! なんと一眼レフで撮影に成功

    プラスに帯電し、電界によってほぼ静止している1つのストロンチウム原子を撮影した写真。よく見ると、黒い部分の中心にうっすらと青い光が見える。(PHOTOGRAPH BY DAVID NADLINGER, UNIVERSITY OF OXFORD) すばらしい写真というものは、ときにデジタル一眼レフカメラと小さな原子、そして好奇心旺盛な博士論文の提出候補者という組み合わせで撮影されるものだ。(参考記事:「単一原子の影の撮影に初めて成功」) 英オックスフォード大学で、量子コンピューターに使う原子を閉じこめる研究をしていたデビッド・ナドリンガー氏は2017年8月7日、一般的なデジタル一眼レフカメラを使ってこの写真を撮影した。黒い背景の前で青紫色のライトに照らされているのは、プラスに帯電したストロンチウム原子だ。両側には2つの金属電極があり、間にできる電界によって、原子はほぼ静止している。この装置は

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    chibaccho 2018/02/19
  • 超深海に新種の魚、ゾウ1600頭分の水圧に耐える

    【動画】水深8000メートルの海底で見つかった深海魚。ゾウ1600頭分の水圧に耐えられる。(解説は英語です) 淡いピンク色をした15~20センチのかわいらしい魚。体は半透明で、外から内臓が見えるほどだ。 11月28日、この魚が正式に論文に記載され、世界で最も新しく、かつ最も深海にすむ魚となった。クサウオの一種で学名をPseudoliparis swireiといい、小ぶりの不思議な姿をしている。水深7966メートルのマリアナ海溝で採取された。(参考記事:「【動画】幽霊のような深海魚を発見、おそらく新種」) この生物は「超深海層」と呼ばれる暗く冷たい海域にいる。2014年に初めて目撃され、2017年初めにも再び確認されたが、このたびようやく新種記載となった。地球上で最も深い海は水深1万1000メートルと、この魚が見つかった場所よりさらに3000メートル以上も深いが、今回の魚よりも深いところにす

    超深海に新種の魚、ゾウ1600頭分の水圧に耐える
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    chibaccho 2017/12/01
  • 太古の巨大カワウソ、水辺の支配者か、最新研究

    現在の中国南西部にすんでいた大型のカワウソSiamogale melilutra。沼地の水生生物をべていたと考えられる。(ILLUSTRATION BY MAURICIO ANTON) およそ600万年前、現在の中国南西部にある沼地を、体重が50キロもある巨大なカワウソがうろついていた。(参考記事:「動物大図鑑:オオカワウソ」) カワウソの仲間のラッコは石を使ってウニを叩き割るが、この古代生物は、貝殻を直接噛み砕けるほどの強力な顎の持ち主だったかもしれない。(参考記事:「動物大図鑑:ラッコ」) 猛獣並みの大きさと強さを誇るこの動物はサイモゲール・メリルトラ(Siamogale melilutra)。先史時代に生きていたカワウソの祖先だ。中国の雲南省で発掘され、2017年初めに新種として発表された。 その後、この動物の下顎の骨が詳しく調べられた。噛み砕くのに適した強力な顎と歯を持っており、

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    chibaccho 2017/11/14
  • ペットとのキスはどれほど危険なのか?

    2007年のことだ。オーストラリア、ミルデューラにある病院に到着したジュリー・マッケナさんは、ほとんど話すことができなかった。両腕と両脚は冷えて斑点が出ており、顔は紫色になりつつあった。 医師たちはすぐに、ジュリーさんの状態を敗血症性ショックと判断した。血流に入った細菌が、彼女を体内から攻撃していたのだ。抗生物質の投与を始めても紫色の範囲は広がり続け、臓器不全が起こり始めた。ついには、腕と脚の一部が黒く変色し始めた。 血中の菌を医師たちが特定できた頃には、ジュリーさんの入院は2週間以上に及んでいた。菌はカプノサイトファーガ・カニモルサス(Capnocytophaga canimorsus)といい、健康なイヌやネコの唾液に一般的に含まれるものだった。 その時ようやく、ジュリーさんは思い出した。具合が悪くなる数週間前に、左足の甲を熱湯でやけどしたのだ。ひどいやけどではなく、飼っているフォックス

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    chibaccho 2017/10/27
  • 【動画】なぜ逃げられる? 蚊が飛ぶ瞬間の謎を解明

    伝染病を媒介し、世界で最も危険な生物とされる蚊。どこに住もうとも、その戦いから逃れるのは難しい。(参考記事:「蚊と人間の終わりなき戦い」) 叩き潰してやろうと手を振り下ろした瞬間、ブーンと逃げ去ってしまう“空飛ぶ針”。いつだって、すんでのところで取り逃がす。人間の血液をたっぷりと詰め込んだ重い体で、どうやったら気づかれることなく飛び立てるのだろうか。有効な対策はないものか。最新の研究で、秘密の一端が明らかになった。 蚊の中には、クリップほどの大きさで体重はわずか2ミリグラムという種がいる。腹いっぱいに血液を吸ったとしても、その重みを感じることはほとんどない。一方、同じように極小のミバエなどの昆虫は、肌にたかられればすぐに気づくことだろう。(参考記事:「【解説】ジカ熱に未知の経路で感染、米国」) 米国カリフォルニア大学バークレー校とオランダのワーヘニンゲン大学の科学者による共同チームは、超ス

    【動画】なぜ逃げられる? 蚊が飛ぶ瞬間の謎を解明
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    chibaccho 2017/10/26
  • 人種の違いは、遺伝学的には大した差ではない

    DNAを単にデータ保存装置と考えるなら、それが保存するデータは、生物情報です。ヒトでいえば30億の文字があり、2万個の遺伝子をもっています。古遺伝学とは、はるか昔に死んだ生物のDNAを研究する学問です。この技術が開発されたのはここ10年ほどで、格的な研究はまだ5年ほどという新しい分野です。 興味深いことに、DNAはデジタルディスクやテープなどよりもはるかに安定しています。条件さえ整えば、DNAはヒトや有機体の骨の中に数十万年も留まることが出来ます。それを取り出せるようになって、数十万年前に死んだ生物のゲノムを研究することも可能になりました。(参考記事:「ゲノム編集でヒト受精卵を修復、米初、将来性は?」) 最初の転機は、2009年に訪れました。ネアンデルタール人の骨からDNAを抽出することに成功したのです。こうして私たちとは別の人類の全ゲノム配列が決定され、古生物学者の長年の謎が解明されま

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    chibaccho 2017/10/19
  • サンタクロースの墓を発見か、トルコの教会の床下

    トルコ、アンタルヤ県にあるミラの聖ニコラウス教会の内部。聖ニコラウスが葬られたと思われる墓が見つかったと考古学者らが主張している。(PHOTOGRAPH BY ALI IHSAN OZTURK, ANADOLU AGENCY, GETTY) サンタクロースはどこにいるのだろう? 北極でないことは確かだが、サンタクロースのモデルといわれる聖ニコラウスが眠っている場所についても、考古学者の意見は分かれている。(参考記事:「真夏にサンタ大集合、熱気あふれる写真23点」) 聖ニコラウスは、クリスマスのシンボル、サンタクロースのモデルとなったといわれる実在の人物だ。彼の墓について、トルコの考古学者チームが新たな可能性にたどり着いた。トルコ南西部、アンタルヤ県の教会にあるモザイクに覆われた床の下をスキャンして調査したところ、未知の墓の存在を示唆する結果が得られたのだ。(参考記事:「封印を解かれた「キリ

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    chibaccho 2017/10/11
  • 海王星に巨大嵐が出現、サイズは地球並み

    NASAの宇宙探査機ボイジャー2号が1980年代末に撮影した海王星の嵐。今回、ハワイのケック天文台で観測された新たな嵐は、その大きさと発生場所で天文学者たちを驚かせた。(PHOTOGRAPH BY NASA) 太陽系最強とも言われる海王星の風が、さらに激しさを増したようだ。青く美しいこの惑星の赤道付近で、新たな嵐が発生した。 見つかった嵐は、明るく光を反射している雲の塊で、直径は地球と同程度。メタンの氷の雨を地上に降らせていると見られる。米ハワイ州にあるケック天文台で撮影された画像からは、雲が6月26日から7月2日までの間、特に明るく輝き、その後も7月25日にかけて大いに暴れまわっているのが確認されている。 海王星では過去にも嵐が観測されているが、赤道付近でこれほど巨大な嵐が見られたのは初めて。通常、嵐は極付近に集中する。(参考記事:「土星北極の巨大嵐、カッシーニが観測」) 「この嵐は実に

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    chibaccho 2017/08/09
  • ティラノサウルスから走って逃げることは可能

    ティラノサウルス・レックスは、多くの人が思っているほど俊足ではなかった。(PHOTOGRAPH BY CORBIN17, ALAMY) 恐竜の王様ティラノサウルス・レックスは、広く一般に信じられているほど俊足ではなかったことが、コンピューター・モデルを使った最新の研究で明らかになった。それどころか、せいぜい人間が走る速さが精いっぱいだったという。英マンチェスター大学の古生物学者ウィリアム・セラーズ氏らの研究チームが、オンライン学術誌「PeerJ」に7月18日付で発表した。 ティラノサウルスの最高速度は、長いこと古生物学者の間で論争の的となってきた。これまでの推定では、時速18キロから54キロまでばらつきがあった。 世界最速の人間の時速は約37キロなので、仮にこの人間とティラノサウルスが競走をすれば、ティラノサウルスが勝つ可能性はある。 だが、セラーズ氏の研究チームがより幅広い情報を集めて計

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    chibaccho 2017/07/21
  • ブツブツ恐怖症の原因に新説、トライポフォビア

    熟したハスの花床と熟していないハスの花床。トライポフォビアのコミュニティーでは、ハスの画像がよく共有されている。(PHOTOGRAPH BY GEORGE GRALL, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE) 小さな穴の集合体を恐れるトライポフォビアの原因に関する新たな仮説が提示された。 言葉自体は聞いたことがない人もいるだろう。だが、トライポフォビアはインターネットで最も話題にのぼる恐怖症の一つかもしれない。ギリシャ語で「穴掘り」を意味する「トライポ」と、「恐怖症」を意味する「フォビア」を掛け合わせた造語で、小さな穴や斑点などの集合体に対する恐怖を意味する。(参考記事:「【閲覧注意】一挙紹介、子どもを背負う動物たち」) この言葉が米国で広まり始めたのは2009年。米ニューヨーク州立大学オールバニ校の学生が、この恐怖症であるかどうかを自己診断できるFacebookページ

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    chibaccho 2017/07/18
  • 【動画】子グマ2頭を乗せて泳ぐ母グマ、貴重映像 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    グリズリー(ハイイログマ)は北米に生息するヒグマの亜種で、ぎゅっと抱きしめたくなるようなペットではない。けれど、たくましい母グマがもふもふの子グマ2頭を背に乗せて湖を泳いで渡る様子を見ていると、そんな常識が揺らぐだろう。 子グマを背負って泳ぐ母グマの映像を撮影したのは、米国アラスカ南西部のウッド・ティクチック州立公園で働くデビッド・ローズマン氏だ。場所は公園内の湖だった。(参考記事:「キツツキに乗るイタチ、クジラに乗るイルカほか、動物おんぶ写真一挙掲載」) 「ボートでロッジに向かっていた私は、前方に何かが浮いていることに気がつきました。30メートルも離れていなかったと思います」とローズマン氏。 氏が公園で働くようになってから21年になるが、子グマが母グマの背に乗って川や湖を渡る姿を見たことは一度もなかったという。(参考記事:「【動画】子グマ3匹が川に流された!そのとき母は」) ヒグマはがっ

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    chibaccho 2017/07/04
  • 【動画】イッカクは牙で叩いて魚を捕る、初確認

    【動画】イッカクの謎解明:イッカクが長い牙を使って魚を狩る様子をとらえた動画。カナダ・ヌナブト準州付近で撮影された。イッカクが牙を振って魚を叩いているのがわかる。(解説は英語です) ミステリアスな「海のユニコーン」の謎の一端が解明された。 イッカクがあの長い牙をどのように使うのかについては、これまでさまざまな憶測がなされてきた。(参考記事:「動物大図鑑 イッカク」) 今回、その様子をとらえた動画が初めて撮影された。その中でイッカクは、牙をすばやく突き出し、ホッキョクダラを叩いて気絶させている。こうすれば魚は動けなくなり、容易に捕できるというわけだ。 この動画はWWFカナダとカナダ水産海洋省が、カナダ・ヌナブト準州トランブレー入江で、2機のドローンを使って撮影したもの。 北極の動物と生態系に詳しい、WWFカナダのブランドン・ラフォレスト氏は、イッカクが謎に包まれた動物である理由をこう説明す

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    chibaccho 2017/05/17
  • ティラノサウルスはこんな顔だった、最新報告

    新種ダスプレトサウルス・ホルネリの外皮の想像図。顔面骨に残った跡の分布から再現した。(ILLUSTRATION COURTESY DINO PULERÀ) ティラノサウルス科の恐竜の顔が、これまでにない精度で再現された。状態の良い7500万年前の化石から、古生物学者たちが作り上げたものだ。研究成果は3月30日に科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。 この頭骨化石は、ダスプレトサウルス・ホルネリ(Daspletosaurus horneri)と命名された新種だ。白亜紀後期に、現在の米モンタナ州北部からカナダ、アルバータ州南部にまたがる地域を闊歩していた。研究者たちは骨に残った痕跡から、その顔は平らなうろこで覆われ、現生のワニの一種であるクロコダイルのように、極めて敏感な触覚を備えていただろうと話す。(参考記事:「ワニのアゴは人間の指先より敏感」) 米ノースイースト・オハイオ医

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    chibaccho 2017/04/04
  • 頭が2つあるサメの報告が世界で増加、原因不明

    2008年にオーストラリア沖で捕獲されたヨシキリザメの子宮内で見つかった双頭の赤ちゃんザメ。(PHOTOGRAPH COURTESY CHRISTOPHER JOHNSTON) 双頭のサメなど、映画の中の作り物のように思われるかもしれない。けれども科学者によると、そうしたサメはたしかに実在し、しかも、世界中で発見例が増えているという。 2013年には、フロリダ沖で捕獲されたオオメジロザメという胎生のサメの子宮内から双頭の胎児が見つかって話題になったし、 2008年にはインド洋でも双頭のヨシキリザメの胎児が発見されている。 2011年には、カリフォルニア湾内とメキシコの北西沖で捕獲されたメスのヨシキリザメの子宮内から発見された双頭の胎児を詳しく調べた論文も発表されている。実は、これまでに双頭の胎児が発見されているサメのほとんどがヨシキリザメだ。2011年の論文で研究チームを率いたメキシコ国立

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    chibaccho 2016/11/08
  • ウーパールーパーが絶滅の危機

    「ウーパールーパー」の名でおなじみの両生類、メキシコサラマンダーが絶滅の危機にさらされている。 数世紀にわたる開発と汚染が原因で、このユニークな生物は現在、メキシコの首都メキシコシティのいくつかの運河にしか生息していない。ナショナル ジオグラフィックのラテンアメリカ版2016年9月号の特集記事によると、このままでは2020年までに絶滅するおそれがあると科学者たちが警告している。 アステカ時代は崇拝の対象だった メキシコサラマンダーは、大きな外鰓(外側に飛び出したえら)を残したまま成熟する珍しいサラマンダーで、体の一部を失っても再生できる素晴らしい能力を持つ。(参考記事:「メスしかいないサラマンダー、驚きの利点判明」) 15~16世紀のメキシコ中央に栄えたアステカ帝国では崇拝の対象であり、首都テノチティトラン(現在のメキシコシティの原型)の盆地に散らばる複数の湖に生息していた。(参考記事:「

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    chibaccho 2016/10/17
  • 「退化」は進化の一環、新たな力を得た動物たち | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    ナイチンゲール島(南太平洋にある英国の海外領土)のイワトビペンギン。ペンギンの祖先は、約6000万年前に飛ぶ能力を失った。(PHOTOGRAPH BY TUI DE ROY, MINDEN PICUTRES, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE) ヌタウナギは、その名のとおりウナギに似たヌルヌルした海洋動物だ(ウナギの仲間ではない)。視力はほとんどなく、おもに嗅覚と触覚を頼りに海底を動き回っている。 このほど、ある研究者が約3億年前のヌタウナギの化石を詳しく調べ、ヌタウナギは大昔は視力があったが、退化でその目が失われたことを明らかにして、生物学界に衝撃を与えた。 この発見は、目の起源に関する通説に異議を申し立てるものだ。現生のヌタウナギは、古代のヌタウナギとほとんど変わっていないため、科学者たちは長らく、視力をもたない現生のヌタウナギの目は、無脊椎動物の原始的な「眼点

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    chibaccho 2016/10/12
  • ホホジロザメが子宮で「授乳」、サメでは初の発見

    妊娠初期のホホジロザメの胎仔。体長55センチ。胎仔のこの形態も初めて確認された。(写真:沖縄美ら島財団) 映画『ジョーズ』の大ヒットで一躍サメの代名詞になった一方、その生態は多くの謎に満ちたホホジロザメ。そんなホホジロザメのメスが、妊娠初期に子宮のなかで子どもに「ミルク」を与えていることを沖縄美ら島財団総合研究センターの佐藤圭一氏らが発見し、9月16日付けのオンライン科学誌「Biology Open」で発表した。サメで子宮ミルクが見つかったのは初めて。(参考記事:「ホホジロザメ 有名だけど、謎だらけ」) ホホジロザメは世界の熱帯から寒冷域の海に広く生息する大型のサメで、最大では全長6メートル、体重2トンを超える。最強の捕魚とも言われるが、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでは「危急種(vulnerable)」に指定されており、高い知名度の反面、研究報告は少ない。メスには子宮があり

    ホホジロザメが子宮で「授乳」、サメでは初の発見
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    chibaccho 2016/09/16