うちの息子や娘は、内定を取れるのだろうか。厳しい就職状況が心配で、じっとしていられなくなった親が、大学へ相談に行ったりセミナーに参加したりするなど、「就活」している。思いあまって、周囲から見ると驚く行動をとる親も。就職活動を見守る心得とは――。 都内の大学が開いた就職セミナー。学生に交じり、保護者が座っていたため、職員は驚いたという。事情を聴くと、アルバイトで来られなかった娘に代わって出席したという。手にはICレコーダー。「帰って聴かせます」 都内のある私立大であったケースはこうだ。朝一番で事務室の電話がなった。学生の母親からせっぱ詰まった声で「学長につないで欲しい」。卒業に必要な実習と、企業の面接日が重なってしまったらしい。「実習の振り替えを」という訴えだった。 子のために何か役に立ちたい。そんな思いが強いほど、とっぴな行動に走りがち。子どもの頭の上を旋回し、必要とあらば急降下して
2010/12/207:0 これからの「労働」の話をしよう 濱口桂一郎 ◇「ブラック」だけど「ブラック」じゃなかった◇ 日本の企業ではもともと、目先で労働法が踏みにじられているからといって、ミクロな正義を労働者が追求することは、愚かなことだと思われていました。とはいえ、それは「ブラック」だったのかと言えば、そうではありません。これが、今日の柱のひとつになります。 ところが、それは先々保障があるということが前提となっているわけで、これがなければただの「ブラック」なんですね。「働き方だけを見たら「ブラック」だけど、長期的に見たら実は「ブラック」じゃない」はずが、「ただのブラック」である企業が拡大してきた。それが、ここ十数年来の「ブラック企業」現象なるものを、マクロ的に説明できるロジックなんじゃないかなと思います。 この取引はいわば山口一男さんの言う「見返り型滅私奉公」に近かったわけです。滅私奉
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