セ・リーグが、予定通り今月25日に開幕することが決まった。東日本大震災の影響による東京電力の計画停電で、関東地方では電力供給への不安が続いているが、プロ野球の試合開催で消費される電力は、どれほどか。 横浜の本拠地、横浜スタジアムによれば、昨年の試合開催日の電力使用量は1日当たり平均2万1000キロワット。東京電力によれば、一般家庭の1カ月の消費電力は平均290キロワットで、単純に30日で割った1日当たり換算は9.7キロワット弱。同スタジアムで1試合開催した場合、約2000世帯を1日賄えるだけの電力を使用する。横浜の球団事務所には、電力使用への懸念から、市民から数十件の苦情がメールなどで寄せられているという。 ナイターで印象的な照明灯の電力消費量は、ヤクルトの本拠地・神宮球場(東京都新宿区)の場合、1時間当たり770キロワット。約2.5世帯の1カ月分の電力使用量を、わずか1時間で使う計算だ。