文化村シアターコクーンでサイモン・ゴドウィン演出『ハムレット』を見てきた。これは劇評を書くかもしれないので、要点をメモだけ。 ・真ん中に監視塔があり、回転するセットを使っている。デザインは北欧がモチーフらしいが、来ている衣服や小道具などのせいで和洋折衷のレトロモダンみたいな感じに見える。岡田将生演じるハムレットは書生っぽいし、黒木華演じるオフィーリアは北欧の貴婦人というよりは華族令嬢みたいだ。 ・王の亡霊は監視塔に現れる。冒頭では光と音で示されるだけ。 ・私が今まで見た『ハムレット』の中でもかなり主役の2人の精神の健康状態が悪い。岡田将生ハムレットは芝居が始まる前から深刻な双極性障害になっているようで、最初の独白の「神が自殺を禁じていなければ…」のくだりでリストカット痕だらけの両手に巻いた包帯を見せるし、「生きるべきか死ぬべきか…」の独白では監視塔にベルトを吊して首を吊ろうか考えているよう