2012年6月25日のブックマーク (3件)

  • 第六回:『メモリー・ウォール』アンソニー・ドーア 岩本正恵訳 - 「あれも、これも」

    指定はast15さん。メモリー・ウォール (新潮クレスト・ブックス)作者: アンソニードーア,Anthony Doerr,岩正恵出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2011/10メディア: 単行購入: 2人 クリック: 36回この商品を含むブログ (18件) を見る アンソニー・ドーアの記憶にまつわる6つの物語を収めた作品集。「記憶がなければ、われわれは何者でもない」というルイス・ブニュエル『わが最後のため息』と引用されているが、記憶は僕たちの生そのものなのかもしれない。もちろんそれは失われた記憶も含めて、あるいは記憶が失われてしまうことも含めて。 表題作「メモリー・ウォール」は近未来SF小説のようだ。認知症を患い記憶を失くしつつある老婆アルマは、遠隔記憶刺激装置によって、記憶の断片を抽出しカードリッジに保存している。カードリッジを再生することで記憶を取り戻し、忘却の進行をい止める治

    chigui
    chigui 2012/06/25
    アルマは…なむさんの見たままだと思う。たぶん、著者自身がアルマ(ないし記憶というもの)を描き切れなかった。だからあとの短篇が生まれてきた、「来世」に至ってエスターという人物が現れたんじゃないかと。
  • 伴読部第6回 『メモリー・ウォール』 - けれっぷ彗星

    思いのほか長く続き、という言い方も失礼かもしれないが、2巡目が終わろうとしている伴読部。今回は僕の指定回だったので、久しぶりに小説を、と思い、去年読んだ「シェル・コレクター」がオオアタリだったアンソニー・ドーアの新作を選んだ。屋大賞の翻訳部門小説でも3位になったとかで、まあ「なんとか大賞」なるものをあまり信用してはいないものの、ドーアの知名度も上がりつつあるだろうか。ていうか、屋大賞ってもともとは「書店員のオススメ」みたいな、個々人の嗜好が強く出るものを想定しているんじゃないのか?それを投票で決めたら平準化されて「一般的な」がピックアップされてくるだけのような。コンセプトとしてどうなんだろう?○○書店□□店の屋大賞くらいが味のある企画だと思うけど、って話が逸れまくりでした。 メモリー・ウォール (新潮クレスト・ブックス) 作者: アンソニードーア,Anthony Doerr,岩

    伴読部第6回 『メモリー・ウォール』 - けれっぷ彗星
    chigui
    chigui 2012/06/25
    これは…100字でコメントするのちと厳しい。とりあえず1つだけ。「セピア色のウォール」でのast15さんの思考、感覚、ないし言葉の選び方は、とても理系的だと思った。文系的だとこうはならない/できない。
  • 第6回:『メモリー・ウォール』アンソニー・ドーア - chiguiのブログ

    記憶のあるところ。あるいはノスタルジーについて。 メモリー・ウォール (新潮クレスト・ブックス) 作者: アンソニードーア,Anthony Doerr,岩正恵出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2011/10/01メディア: 単行購入: 2人 クリック: 44回この商品を含むブログ (32件) を見る ケープタウンを舞台にした表題作をはじめ、ワイオミング州、アイダホと韓国の米軍駐屯地、中国のとある寒村、リトアニア、ハンブルクとオハイオ州と場所はさまざま、登場人物も老若男女と異なれば、時代も一様ではない。それでいて一つひとつに体温があって、息遣いがあって、深みもある。粒ぞろいの短篇集だ。 ドーアの筆が紡ぎだす物語は、読者に、言葉ではちょっと表しがたい感慨を与える…この短篇集に罪なところがあるとすれば、読者の感想が似たり寄ったりになってしまうことかもしれない。検索して出てくるレビューや感想

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