今回はast15さんの指定。渋滞学 (新潮選書)作者: 西成活裕出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/09/21メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 98回この商品を含むブログ (146件) を見る 面白かった!車の渋滞のみならず、人、アリ、情報……などが、スムーズに移動できずに滞ってしまう現象を解明していく「渋滞」に関するオムニバス本。 一番面白かったのは第3章「人の渋滞」。人間が多数集まると、自由が抑制されて単純な鼓動しかとれなくなる。もしその集まりが「共通の関心や注意を引く対象にむかって特定の場所に集まった諸個人の一時的、偶発的な集団状態」となれば「群集」であり、群集の状態は動因によって3つに分類される。興味対象への直接行動には訴えず、受動的関心から集まっているものを会衆、強い感情状態に支配され、敵対する対象に直接暴力的に働きかける「モッブ」、そして収拾しがたい混乱に陥