なぜ重い病名の方が受け入れられるのか 医療に従事していると色々と不思議なことに遭遇します。 勿論、本当に奇跡のような出来事もあるのですが、 もっとも多いのは『なんで??』と思うような不条理です。 その中の一つに、『重い病名』というのがあります。 『あなたは胃炎です』 『え、こんなに酷いのに?!』 『あなたは胃潰瘍です』 『ああ、やっぱりそうですか』 よく聴く会話です。 これが、整形外科だとこんな形になります。 『あなたの腰痛は筋膜性腰痛症です』 『え、そんなはずないでしょ!こんなに酷いのに!』 『あなたは腰椎椎間板ヘルニアです』 『やっぱりそうですか』 胃潰瘍より胃炎がいいのに、 ヘルニアより筋膜性腰痛が軽くて良いのに・・・ なんか不思議ではありませんか? “病名が軽い=症状がたいしたことない”ということでは、ありません。 病名が違えば、勿論治療法も異なります。 大切なのは“症状を治すこと