2010年に必要とされる企業ITワーカーは、高度な技術スキルを持たない人々かもしれない。プログラミングとドキュメント化が容易なIT業務は、すべて国内外のサードパーティ・プロバイダーにゆだねられる可能性があるからだ。それに代えて、IT部門で活躍の機会を与えられるのは“バーサタイリスト(Versatilist:多能な人)”だと言われている。それは、技術的なバックグラウンドを持ちながら、同時にビジネスを理解し、ビジネス価値を高めるIT計画を立案、実行できて、社内外で社交性を発揮できる人材である。 ステーシー・コレット Computerworld 米国版 “多能化時代”を生き抜く 企業の中でバーサタイリストが活躍の機会を与えられるという予測は、2010年のIT労働市場を展望する3社の調査から一致した結果を導き出すことができる。2010年、労働市場は多能化時代の全盛を迎えるというのである。