ブックマーク / courrier.jp (6)

  • 「難病で認知力が低下した妻と離婚しました。私は間違っているのでしょうか」 | 介護者の深い苦悩を社会は理解しない

    運動機能や認知機能に影響を及ぼし、性格の変化など様々な症状を引き起こすハンチントン病。そんな難病を抱えるをひとりで支えてきた男性が、介護の重圧に耐えきれなくなり、離婚を決意する。変わりゆくの姿と介護に苦しみ、別れた自分は悪なのか? 著名セラピストのローリ・ゴットリーブが答える。 愛する人だけど、ひとりきりの介護に限界が来た セラピストさま 30年間連れ添ったが2012年、ハンチントン病と診断されました。脳に障がいが生じる遺伝性疾患で、治療法はなく、死に至る病です。診断当時のは47歳で、病は少しずつ彼女の心身を蝕んでいきました。 私は5年間、の唯一の介護者でした。の体を洗い、服を着せ、事をさせ、その他、あらゆることをしました。 けれども2017年、私は限界に達し、を長期ケア施設に預けるほかありませんでした。私は燃え尽きていたのです。 その少しあと、離婚の手続きをしました。介護

    「難病で認知力が低下した妻と離婚しました。私は間違っているのでしょうか」 | 介護者の深い苦悩を社会は理解しない
  • トランプ支持者がご近所のバイデン支持者をリスペクト─「言論の自由」の尊さを息子に示した父 | 看板盗難に見て見ぬ振りはできず

    米ウィスコンシン州のワシントン郡は、市民の大半が共和党支持者と言われている。 それゆえに、民主党のジョー・バイデン氏を支持する看板を庭に立てている家は目立つのだろう。先月末、バイデン氏を支持するティム・プレースという男性の自宅の前に立てられていた看板が、何者かによって盗まれた。 つまらないイタズラの被害に遭ったプレースは、のちに看板を再び立てられるようになるのだが、意外な人物の助けによってそれが実現した。 プレースに手を差し伸べたのは、ドナルド・トランプ氏を支持するジョシュ・シューマンという男性だった。シューマンは、単に共和党支持者というだけでなく、選挙によって選ばれたワシントン郡の行政府の長だ。その彼が、言うならば敵対候補を支持する市民のために動いた理由は、民主主義国家で重んじられている言論の自由を守るため、そして政治という枠組みを超えた人間関係の尊さを子供たちに教えるためだった。 シュ

    トランプ支持者がご近所のバイデン支持者をリスペクト─「言論の自由」の尊さを息子に示した父 | 看板盗難に見て見ぬ振りはできず
  • コロナはほんとうに歴史の転換点となるのか─精神科医ボリス・シリュルニクが分析 | 「コロナの不確実性にどう対処するかで、政治体制の未来が左右される」

    「コロナの不確実性にどう対処するかで、政治体制の未来が左右される」 コロナはほんとうに歴史の転換点となるのか─精神科医ボリス・シリュルニクが分析 フランスの精神科医ボリス・シリュルニク。5歳のときにユダヤ人一斉検挙にあうも、強制収容所へ移送される直前に逃走して難を逃れた経験をもつ(1937年生まれ) Photo: Ulf ANDERSEN / Gamma-Rapho / Getty Images

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  • スパイク・リー「コロナ前のすさまじく不平等な社会に戻ってはいけない」 | パンデミック、人種、新作について語り尽くす

    愛するニューヨークを自転車で スパイク・リーとZoomで話をするのは不思議な感じだ。リーは離れた場所にいて、コンピュータのスクリーン上にある四角いブラウザの、さらに小さな四角いZoomのフレームに閉じこめられているのに、どういうわけだか小さく見えない。 トレードマークの野球帽と眼鏡のせいなのか、あるいはまなざしのせいなのか。 30年以上前から、リーはカメラをまっすぐにのぞきこんできた。彼が創造し、自ら演じたキャラクターを思い出してほしい。 1986年の『シーズ・ガッタ・ハヴ・イット』で初登場し、その後ナイキのCMシリーズでマイケル・ジョーダンと共演したマーズ・ブラックモンに、『ドゥ・ザ・ライト・シング』のムーキー。いずれも挑みかかるように観客を見つめた。 これがスパイク・リーの流儀なのだ。ひるまず、挑むように相手の目を見据えるのが。 おかげで、Zoomのフレームに閉じこめられていても、ちっ

    スパイク・リー「コロナ前のすさまじく不平等な社会に戻ってはいけない」 | パンデミック、人種、新作について語り尽くす
  • ユヴァル・ノア・ハラリ「年末までに我々は新しい世界を生きることになる」 | 『サピエンス全史』著者がコロナ危機後を分析

    コロナ危機後の世界とは ──14世紀半ば、こんにち「最初のグローバル化」と呼ばれる時代に、シルクロードを旅する商人たちが中国からもたらした腺ペストは、最初イタリアとフランスを襲い、続いてイギリスに到達して、全ヨーロッパに広がりました。 ヨーロッパの人口の半分がその過程で死亡していますが、感染症の深刻な流行がもたらした予想外の結果として、社会が激変し、ルネサンスが起こりました。 また、特に西ヨーロッパでは、ペストによる労働力不足が最初の固定給制度や社会権の出現を準備し、封建秩序に終止符を打ちました。 死亡率は別として、この状況は現在と似ていると思いますか? この大災害を乗り越えた後では、世界はそれまでとはまったく違ったものになるのでしょうか? もしそうなら、どのようにしてでしょう? 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の危機は我々の時代にとってきわめて重要な出来事となる可能性がありま

    ユヴァル・ノア・ハラリ「年末までに我々は新しい世界を生きることになる」 | 『サピエンス全史』著者がコロナ危機後を分析
  • カネがなくても、恋も、好きな仕事も、ぜんぜんあきらめなくていい! | 最注目の政治学者、栗原康が特別寄稿

    家庭をけとばせ、結婚制度はいらないんだ ありがたいことに、拙著『村に火をつけ、白痴になれ 伊藤野枝伝』を紹介する機会をいただいた。 書は、100年前のアナキスト、伊藤野枝の評伝なので、かんたんに野枝がどういうひとだったのかを紹介させていただこう。 いまアナキストといったが、もしかしたらなにそれというひともいるかもしれないので、さいしょにいっておくと、アナキズムというのは、語源からいうと「いかなる支配もうけない状態」のことを意味している。 ようするに、だれにも支配なんてされないぞ、上からやいやいいってくるやつがいたら、ぶん殴ってでも、それを拒否してやるぞというのがアナキストだ。 やりたいことしかやりたくない。自分のやっていることが、国家や社会の役にたっているかどうかとか、それがカネになるかどうかとか、そういうのはまったく関係ない。 まわりの評価なんか気にせずに、おもうぞんぶん好きなことをや

    カネがなくても、恋も、好きな仕事も、ぜんぜんあきらめなくていい! | 最注目の政治学者、栗原康が特別寄稿
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