乳業メーカー大手の明治、森永乳業、雪印メグミルクの3社は今秋、「脂肪」にフォーカスした商品の訴求を強めていく構えだ。長期化するコロナ禍でのライフスタイル変化に伴い、さまざまな健康課題が浮き彫りになる中、体形維持のための健康的な食事への意識が高まっている。各社乳飲料やヨーグルトでの新商品投入やコミュニケーション策を強化。機能性表示食品としての価値を武器に、それぞれ内臓脂肪や体脂肪へアプローチしていく。期中の11月には各社市乳類を中心にした価格改定を予定しているが、タイムリーな健康ニーズを獲得することで、乳そのものが持つ価値の再認識促進も期待される。(小澤弘教) コロナ禍の外出自粛やテレワークの増加で、運動不足の懸念は高まっている状況だ。ヘルステックベンチャー企業のFiNC Technologiesが2020年に公開した「コロナ禍におけるダイエット実態調査」によると、同社のアプリ「FiNC」を