情緒ある町並みで知られる京都五花街の一つ先斗町で、電柱や電線の地中化工事を始めるのを前に、京都市は5日、起工式を開いた。完成は2019年度末の見通しで、観光客や舞妓が行き交う歴史ある通りの景観が良くなる。 先斗町歌舞練場(中京区)で開かれた起工式では、門川大作市長が「京都や全国で電柱の撤去は大きな課題。新たな可能性を開く事業になると思う」と述べた。 工事をするのは、先斗町通の北端から四条通までの約490メートルの区間。道幅が狭く、従来の工法では無電柱化はできなかったため、通信回線と電線を道の両側の路面直下に埋設する全国でも珍しい工法を採用した。 工事期間中は、午前1~10時に一部を通行止めにする。