前回(1)では、法改正の議論に先んじてインターネット広告業界のガイドラインのなかで定義された「インフォマティブデータ」を中心に伺った。引続き、ターゲティング広告に対するユーザの啓発と、収集されるユーザの閲覧履歴データの透明性を確保することを目的として昨年設立された業界団体Data Driven Advertising Initiative(以下DDAI)の中心メンバーであり、一般社団法人 インターネット広告推進協議会(以下JIAA)のユーザー情報取り扱いガイドラインワーキンググループの推進メンバーでもある、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社プロダクト開発本部 フェローの遠矢行史氏と、同社プロダクト開発本部 広告技術研究室 主任研究員の原田俊氏の両氏に業界主導で行われている取り組みと、その問題意識を伺う。 ──同意取得のあり方についてはどのようなお考えをお持ちですか? 遠矢