新型コロナウイルスの感染を判定するPCR検査をめぐり、2日の参院予算委員会で安倍晋三首相の答弁が揺れた。先月29日の自身の会見では、医師が必要とするすべての患者が受けられる「能力を確保する」と述べたが、同委では「全力を傾けたい」に修正。その後の答弁で「確保する」との言い切りに戻った。 【写真】約30分でPCR検査ができる検査機器。右側中央部に検体を入れて検査する 会見では、検査能力を1日4千件超としたうえで、かかりつけ医などが必要と考える場合、「すべての患者が検査を受けられる十分な検査能力を確保する」と明言していた。 2日午前の同委で、立憲民主党の福山哲郎氏に「検査を受けられるようにしていくために全力を傾けていきたい」といったん答弁したが、その後、「検査能力を確保する」に戻した。