イギリス人の写真家Nick Veasey氏には、単なる「写真家」ではなく「X線写真家」という肩書きの方がふさわしいかもしれません。 鉛張りの床や壁を持つ倉庫のような、ケント州Thurnhamの田園地帯にぽつんと立つ専用スタジオで、出力や性能の異なる数台のX線照射装置を用いて感光し現像される作品は、動植物や自動車、服や靴、玩具など、外見は普段見慣れていてもなかなか内部を見る機会のないさまざまな物体に新たな光を当て、「内面の美しさ」を引き出したとも言えるものとなっています。 画像は以下から。NICK VEASEY | X-RAY PHOTOGRAPHER | X-RAY PHOTOS / PHOTOGRAPHY / FILM / ABSTRACT / ART 「Mini」(2009年)は、おなじみの小型車の中身を見せてくれます。 「Plane」(2001年)。X線写真は題材となる物を鉛の床の上