スタンドを「破壊」するサポーター=20日午前、川崎市の等々力陸上競技場、池永牧子撮影 サッカーJ1・川崎フロンターレの本拠地「等々力陸上競技場」(川崎市中原区)で20日朝、サポーターらがハンマーなどで思い出深い旧メーンスタンドを壊す「破壊式」があった。一風変わった方法で感謝と別れの気持ちを表したい、と支援団体が企画した。 約80人が参加。ロッカールームの壁にチームや選手へのメッセージを書き込んだ後、コンクリート製の応援席を壊していった。家族で参加した川崎市中原区の横浜市職員小川尚子さん(39)は「一喜一憂しながら見た試合を思い出し、次のスタンドへの思いを込めて壊した」と話した。 1967年にできた旧メーンスタンドは老朽化のため、昨年から建て替え工事が始まっている。新スタンドは2015年に完成予定で、約3400席から約1万席に増える。工事中の試合では、仮設スタンドが使われる。