宅配業界の現状と問題 Amazonをはじめとする通販、それを個人宅に届けてくれる宅配は、今や社会になくてはならないものだ。 ただその重要性とは逆に、ヤマト運輸がAmazonの荷物の全面引き受けをやめたり、一部時間指定を廃止したりするなど、外から見ても宅配便のシステムが限界にきているように見える。Amazonでも「お急ぎ便」を使ったのに、荷物が一週間届かないなど問題が出てきている。 その内部は人手不足、過重労働などいつ破たんしてもおかしくないようなシステムの脆弱さを抱えている。 自分も最近はAmazonを頻繁に利用しているため、他人事ではない。通販が使えなくなれば生活に支障が出る、という人もいると思う。 本書は物流業界の業界紙の記者を長く勤めた著者が、潜入取材などを行い、物流業界の歴史や問題点をまとめた本だ。 荷物が荷主から発送されてから、どういうルートを経て個人宅に届くのか、宅配便の問題点