情報処理推進機構(IPA)は「DX実践手引書 ITシステム構築編」を改訂した。同書はDX(デジタルトランスフォーメーション)に未着手か、取り組みの途上にある企業を技術的側面から支援するために作成された。2021年11月に公開後、2022年4月の改訂を経て、今回を完成版としている。2022年10月26日に発表した。 追記したポイントは主に3点である。1点目はDX実践における課題とその克服に関してまとめたことだ。DX先進企業へのヒアリングを踏まえ、システム開発や社内変革の地盤固めに関する課題を克服した事例を紹介している。 2点目はAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)についての考え方を整理したことだ。多数のAPIを個別管理するのは難しいため、API管理ツールを活用したり、企業内にAPI管理者を設けたりして全体管理することを推奨している。 2021年11月に公開した手引書で