少年時代、想いと行動とがちぐはぐとしたり、自分の想いと行動とが、一致をみないことが多々ある。 思い返してみると、どうしてああいう行動をとったのか、どうしてそうなったのか——自分でも理解に苦しむことがある。 けれど、それを含めて、きっとそのときの「ぼく」なのだ。それが、今の「ぼく」へと続く道なのだ。そういう考えに思い至る。 「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」は、そんなこそばゆい、ノスタルジックな気分にぼくらを誘ってくれる。そんな作品だ。 この作品は、2017年、新房総監督の手によりアニメ映画化されるが、元々の原作は、あの実写映画監督、岩井俊二監督の作品が元である。 本エントリでは、原作の実写版を紹介する。 なお、アニメ版の感想については下記のエントリにて。悲しくも酷評が目立ってしまったその理由の考察、そしてぼくの感想レビューを述べている。 アニメ映画「打ち上げ花火、下から見るか?