怒濤の関西将棋 (角川oneテーマ21) 作者: 谷川浩司出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店発売日: 2014/03/27メディア: 新書この商品を含むブログ (4件) を見る 谷川浩司は勝負師ではあるがエンターテイナーではない。一世代前の芹沢博文や米長邦雄、内藤國雄といった人々は、その人個人を評価するかどうかにはここでは触れないこととして、こと将棋に関しては、将棋を知らない素人をも楽しませる文章を書く人々だった。谷川は違う。その堅さまじめさ誠実さが行間からあふれ出してきて、ユーモラスな文章でさえもなんか堅い。人を楽しませる技を持って生まれた人ではないように思う。そしてそれがいい。そりゃ面白い人はそれはそれでいいんだけれども、やっぱり人の世はまじめで一本気で努力家で才能はあっても驕らず誠実が服を着て歩いているような人が報われるようなところであってほしい。そして谷川浩司がここにい