ローマ(CNN) ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王は10日、ローマ法王庁(バチカン)で信者に向けた説教を行い、人工妊娠中絶について「殺し屋を雇う」のと同義だとの認識を示した。 この中でフランシスコ法王は「いったいどう考えれば、罪のない無防備な胎児の命を抑圧する行為が治療になりえるのだろうか。文明人として、それ以前に人間として、ふさわしい行いになりえるというのか」と問いかけた。 続けて「人の命を絶つことで問題を解決するのは正しいのだろうか」「殺し屋を雇って問題を解決するのは正しいのだろうか。そんなことは認められない。たとえ小さくても、人の命を絶って問題を解決するのは正しいことではない」と強調した。 ローマ・カトリック教会の伝統的な教義は、人工妊娠中絶を禁じている。フランシスコ法王は過去にも中絶に反対する考えを表明してきた。 6月に行った講演では、障害をもつ子どもを産まないための人工妊