書評:インフルエンザをばら撒く人々 「アメリカが軍事目的で細菌兵器の開発を行なっているのは公知のことであり、当然のことでもある。その点から言えばこの本に書かれていることは突拍子もないことではない。著者は、自身の純粋な疑問から謎解きに挑んでいる。鳥インフルエンザの世界的流行をなぜアメリカ政府やWHOは確信を持って予測し、尋常でない警告を発したのか、なぜ予測された鳥インフルエンザでなく豚インフルエンザだったのか、アメリカから遠く離れた日本がヨーロッパを差し置いて米国、メキシコ、カナダに次ぐ感染者を出しているのか、といった基本的な疑問から、過去に何度も繰り返し起きている、ワクチン接種による大量死事件、WHOの運営によってアフリカで実施された天然痘ワクチン接種がエイズの流行を誘発したのではないかという噂などの検証を通じて、アメリカ政府とWHOの企みを読み解いていく。優生学と人工削減を2つの基本政策