冒頭にのべるが、わたしは化学物質に関わるアレルギー、粘膜障害などの臓器障害を否定しているのではない。化学物質過敏症(MCI)なる特定の疾患概念に関してかねがね疑問を感じており、そして、背後に取り巻くものに対して疑念をもっているのである。 「化学物質過敏症」に無理解 生徒が加古川市を提訴(神戸新聞 2007/10/03) 三年前まで加古川市立中学校に通学していた男性(17)=静岡県伊豆市=が、自身の「化学物質過敏症」への配慮を求めたのに、学校側の無理解や周囲のいじめで症状が悪化したとして、三日までに、同市を相手に治療費や慰謝料など約九千四百万円の損害賠償を求める訴えを神戸地裁姫路支部に起こした。 (略) これに対し、加古川市教委は「いじめは加害者を特定できなかったが、クラス全体を指導し再発はなかった。教科書のインクを避けるため授業のDVDを作って届けるなど、配慮はしており提訴は残念」として