厳しい自然と共存し、長い歴史に磨かれた手仕事で力強い日用品を生み出してきた東北の人々。三宅一生の衣服デザインにおける東北との関わりを通じて、東日本大震災を経験した東北の「底力」を見つめる。こぎん刺し、紙布織などのプロセスや完成品、それらを原点としたISSEY MIYAKEコレクションなどを見せた特別企画。 会期 2011年7月26日(火) - 7月31日(日) 東北へ、デザインの旅 東北には、新しい発見と驚きがあります。 その思いは、私たちが衣服づくりの仕事を本格的に始めた1970年代から現在にいたるまで、少しも変わりません。私と衣服づくりのスタッフは、テキスタイルやデザイン上の難問を解決するために全国各地の職人や専門工場を訪ね、活気ある現場との関係をきずきながら、着る人びとに喜びをもたらす衣服づくりを探求し、実現してきました。その中でも、東北各地に息づくものづくりの奥深い伝統と優秀な技術