人生初の熱海にやってきた。 目的はベタに温泉だ。温泉といえば、旅情である。 しかも熱海はバブルが弾けてから以降、だいぶ客足が遠のいてしまったときく。行ったらさみしさを感じずにはいられないんじゃないか。そう覚悟して向かった。 でも行ってみたらそうでもなかった。 この記事はとくべつ企画「当たり前の旅」シリーズのうちの1本です。
![こういう場所だったのか!日帰り温泉めぐりで熱海を知る](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/84e6475a7811795a4289f18c24bcdd609ef306f4/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fdailyportalz.jp%2Fapplication%2Ffiles%2F2416%2F1123%2F9141%2Fb__2015_11_05_a_img_pc_top.jpg)
文化の日の朝、目が覚めるとドルアーガが立っていた。前夜、妻の目を逃れてXEVIOUSを鑑賞したのがよかったのか、通販で買ったブルークリスタルロッドが役に立ったのか、お風呂でひとりさびしく試してみた各種ポーションが効いたのか、わからない。僕は剣を持った勇者ギル。いざ、行かんドルアーガ!気合いと同時に僕は妻の名前を叫んでいた。なお、諸般の事情によりこの文章は終始ナムコな表記になっているので各自脳内で変換していただきたい。 何年前だろうか?「アサダチとは何ですか?」と妻から訊かれたのは。そのとき。心で泣きながら「僕らには関係ない事象さ、忘れてくれ」と答えてから僕のオペレーション・アサダチは始まったのである。 肉体的にも精神的にもツライ日々だった。己を追い詰めるような毎晩のXEVIOUS鑑賞。地獄の沙汰は金次第と教えられドル払いもした。ブラスター発射のためのマカ・亜鉛の摂取。すべて妻のためだった。
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