上場した企業の中には、ニッチ市場の袋小路に迷い込んでしまい売上が低迷している企業も多い。特にBtoB(対大企業顧客)で、エンドユーザーに積極的なマーケティングをしなくても時代の流れで売上が成長していた企業は、営業に強い人材もいないことから、大企業のコストカットの流れに大いに左右される。 ある程度売上さえ上がっていれば企業は成長しなくても存続するのだが、そうはいっても従業員のモチベーションレベルの維持や対株主への説明も必要、さらには競合に潰されるリスクから、売上増加は必要になってくる。社長はあがるための施策をいくつもうつが、3−4年くらい失敗し続けるとさすがにあせってくる。 この間訪問した企業は、研究開発型企業で売上減少の危機意識は十分あるのだが、エンドユーザーへの直販に舵きりをする中で、「よい商品を作っておけば物は売れるだろう」といった認識から抜け出せず、身勝手な開発ばかりしてしまっている