北部九州にある病院の職員だった20代のシホさん=仮名=は昨年、勤務先に何度もセクハラ被害を訴えた。その声は、組織の中でかき消されたという。「だれも聞いてくれなかった」。悔し涙がこみ上げる。 【性暴力の実相・セクハラ】「股間当てゲーム」「大根足ゲーム」会社の宴会での“余興”に参加させられ… 相手は院長だった。あいさつする程度だったのに、携帯に電話をかけてきて「おまえとは相性がいい」と食事に誘ってきた。職員を怒鳴り散らすワンマン。断るのが怖くて1日に何度も鳴る携帯に触れなくなった。相談した上司は「セクハラは勘違いじゃないの?」。取り合ってくれず、仕事に行けなくなって退職した。 離職票の理由をめぐり、セクハラを認めるよう求めると、再び組織に拒まれた。「院長は(シホさんから)男を紹介してと頼まれたので電話したと言っている」「セクハラを立証できる物はあるのか」 実はシホさんは、同じような電話に
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