2012年1月29日のブックマーク (2件)

  • 米国にiBooks 2が必要だった理由 (1/3)

    iBooks 2やiBooks Author、iTunes Uが米国の学生や教員に及ぼす影響は、教育体制の異なる日人には、少しわかりにくいかもしれない。その背景にある米国の教科書事情を知れば、アップルの発表が意味するところを理解しやすいだろう。日教育の現場の最新事情と併せて見ていこう。 アップルの発表の背景にある 米国の教育現場が抱える事情 初等・中等教育の例を挙げよう。各生徒が1人1冊の教科書を持つ日と違って、米国では生徒の教科書は無償・貸与制度をとっている。教科書はクラスなどの単位で共有するものであり、仕様も5~7年程度の耐久性があるハードカバーだ。付随する資料も多く、非常に大きくて重い。 教科書の検定制度がない点も、日と大きく異なる。誰でも教科書を発行でき、州や学区が採択したリストの中から学校が購入する。教室内に備え付けの場合はもちろん、個人に貸し出される場合でも、とても家

    米国にiBooks 2が必要だった理由 (1/3)
  • iTunesで教科書を買うことがなぜ「革新的」なのか (1/3)

    「このプレゼンテーションは、ジョブズがやるはずだったに違いない」―― ニューヨークの観光名所でもあるグッゲンハイム美術館で行われたアップルの教育関連イベントで、同社ワールドワイドマーケティング担当上級副社長であるフィル・シラーが壇上で話す様子をストリーミングビデオで見ながら即座にそう思った。 さらに言えば、「ジョブズがやるはずだった」というより、「ジョブズにやらせたかった」というほうがより正直な自分の気持ちだったかもしれない。2011年に発売されて世界中でベストセラーとなったジョブズの自伝の中にも書かれているように、ジョブズは教育分野においても大きな変革をもたらしたいと望んでおり、特に「価格の高すぎる学校教科書」を何とかしたいと考えていた。もちろん、「考えていた」だけではないだろう。少なくともその計画立案・実行については、実際にジョブズが存命中に関与していたであろうことは、今回のイベントに

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