平成24年4〜9月期連結決算発表で会見するシャープの奥田隆司社長=1日、東京都中央区(三尾郁恵撮影)(写真:産経新聞) 経営再建中のシャープの業績悪化に歯止めがかからない。平成25年3月期の連結最終赤字見通しは期初の300億円から2度も下方修正され、過去最悪の4500億円に陥るという。主力の液晶事業の不振などが業績低迷の要因だが、経営陣の不協和音も問題視されている。社員からは「現状を思い知るべきだ」との厳しい言葉が飛び、台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業との提携も思うように進まないなど、瀬戸際に追い込まれている。 11月1日に発表されたシャープの24年4〜9月期連結決算は、最終損益が3875億円の赤字(前年同期は398億円の赤字)と4〜9月期としては過去最悪の数字となった。同時に、25年3月期の最終赤字を4500億円と予想。期初は300億円の赤字としていたが、8月に2500億円、そして450