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ブックマーク / science.srad.jp (10)

  • 大地震の発生前20~60分前に予兆を観測する新手法 | スラド サイエンス

    東日大震災やその前後の大地震の際、「電離圏」で電子の数が増える異常があったという。これを利用して大地震を発生1時間から20分前に予測する手法を、京都大学の研究者らが開発したそうだ(共同通信、京都大学の発表、Journal of Geophysical Research ‐ Space Physics誌掲載論文)。 大地震と電離圏での電子数の変動に関連性があることは以前から確認されていたが、従来は電離圏の異常を検知するために地震発生後のデータが必要であったため、地震予測には利用できなかったそうだ。それに対し今回の研究結果では、1つのGPS観測局だけで異常を検知するのではなく、クエーサー等の電波星(準星)から放射される電波を、複数のアンテナで同時に相関を取ることで計測する「VLBI(Very Long Baseline Interferometry、超長期線電波干渉法)」にヒントを得た新たな

  • デンマーク沖の海底で発見されたミステリーサークル、その正体は | スラド サイエンス

    デンマーク沖の海底に存在するミステリーサークルの謎が解明された(slashdot、sciencemag)。 2008年、バルト海に浮かぶMøn島の「ホワイトクリフ」と呼ばれる断崖の近くの海底で、観光客がミステリーサークルを発見した。中にはテニスコート大の大きさのものもあったという。「エイリアンが作った」「妖精さんが作った」「アトランティスの遺産」など有力な説や、もっと風変わりな説なども唱えられたが、結局誰が作ったのかはよく解らなかった。 2011年、海底にふたたびミステリーサークルが現れた。調査の結果、海藻のアマモの輪であることが判明。海外では「fairy ring」と呼ばれる菌輪(菌糸が放射状に発達していくことでキノコが環状に生える現象)と似たような現象で、環状に発達するアマモの中央部分が老いて枯れた結果、ミステリーサークルのような形になったと結論付けられた。 sciencenewsli

  • 40 ℃でも溶けないチョコレート | スラド サイエンス

    ストーリー by reo 2012年12月05日 11時05分 おっぱいの谷間では溶けますか? 部門より 英菓子メーカーのキャドバリー社が「高温でも溶けないチョコレート」を開発したそうだ (Gizmag の記事、家 /. 記事より) 。 溶けないチョコレートは何も新しいものではなく、古くは 1930 年代から作られていたとのこと。このような「溶けないチョコ」は宇宙としてアポロ 15 号で打ち上げられたり、また最近では「コンゴ・バー」というチョコレートバーが湾岸戦争の兵士らによってされていたが、美味しさを伴う「溶けないチョコ」の開発は今まで難しいとされてきた。チョコレートは、その味とともに成分であるココアバターなどの脂肪分が口の中ですばやく溶けるところに美味しさがあり、通常のチョコレートは 28 ℃で柔らかくなり、32 〜 35 ℃で溶けるようになっているとのこと。これを溶けにくくする

  • 南極・昭和基地への物資輸送、厳しい状況に | スラド サイエンス

    11月11日、南極観測船しらせが東京・晴海埠頭より南極の昭和基地へ向け出航しました。しらせ出航は毎年のことですが、昨年に引き続き昭和基地周辺の氷海の状況が厳しいことから接岸断念、ひいては今後の昭和基地での観測継続が危機的状況に陥ることが心配されています(毎日新聞)。 しらせは昭和基地での活動に必要な料や燃料、観測機材など合計約1124トンを積んでいます。しかし、基地周辺の海域がここ数年暑い海氷に覆われているため、接岸ができない状況が続いているそうで、しらせが昭和基地に接岸出来ない状況がこのまま続くと、2年後には燃料の備蓄がゼロとなってしまうそうです。また、接岸できない場合に使われる2機の輸送ヘリのうち1機がまだ故障中で、ヘリでの物資空輸にも限りがあることも響いているとのこと。その年に使う燃料のみを運べば観測を継続することはできるものの、その場合活動規模を縮小しなければならないようです(質

  • 宇宙は新しい星を作らなくなっている | スラド サイエンス

    のすばる望遠鏡や英国にある赤外線望遠鏡、チリにある超大型望遠鏡を用いて初期宇宙の時代から星々が形成される動向を調査した研究によると、「既に宇宙は95%ほどできあがっている」という(WIRED、すばる望遠鏡プレスリリース、家/.)。 観測の結果、今までに存在したすべての星の半分は90~110億年前に生まれたものだという。この傾向が続いているのであれば、新しい星が生まれる割合はピーク時に比べて30倍も低くなっているという。

  • 脳は他者への共感と分析的思考を両立できない | スラド

    「共感」に使われる脳の神経回路網が活発になるときは、「分析的思考」に使われる神経回路網が抑圧される、ということがケース・ウェスタン・リザーブ大学の研究で明らかになったそうだ(EurekAlert!、家/.)。 脳には社会的/道徳的/感情的に他者と繋がるときに使われるネットワークと、論理的/数学的/科学的思考に使われるネットワークがあるという。脳が休息状態にあるときはこれらのネットワークが交互に使われるが、どちらかの機能を要するタスクを行う場合、もう片方のネットワークが抑圧されることが示されたという。 実験では45名の健康な学生に「他者の気持ちを考えさせる問題」と「物理学を要する問題」を提示し、脳の活動をMRIで解析した。問題はそれぞれ文章問題およびビデオ問題で20問ずつ出されたとのことだが、問題の形式に関わらず片方の機能が活動している際はもう一方は抑圧されていることが明らかになったという

  • 新たに発見された彗星、史上最も明るく輝く可能性 | スラド サイエンス

    9月21日にロシアの天文学者が発見した彗星「2012 S1」は、地球から観測できる史上最も明るい彗星になる可能性があるそうだ(National Geographic Daily Newsの記事、 家/.)。 2012 S1の現在位置は土星と木星の軌道の間。1680年の大彗星と同様の経路を進んでいるとみられ、太陽に最接近するのは2013年の11月28日と予想されている。現在のところ、かに座で弱い光を放っているのみだが、太陽に近づくにつれて明るさが増していく。2013年末から2014年の初めにかけて、満月よりも明るく輝き、昼間でも肉眼で観測できる可能性があるという。ただし、太陽からおよそ200万キロメートルの距離まで接近するため、太陽の熱と重力により消滅する可能性もあるとのこと。

  • 健康や体力の向上に必要な最低限の運動量は? | スラド サイエンス

    健康と体力の維持には運動が必須であり、アメリカ心臓協会などの団体は早歩きなど中強度の運動を30分以上、週5回行うことを推奨している。しかし、多くの人は時間がないなどの理由で実行していないという。カナダ・マックマスター大学の研究チームによれば、スポーツ選手などが体力向上のために行うHIIT(High-Intensity Interval Training)を取り入れた運動を週2回程度実行することで、健康と体力が向上することが確認できたとのこと(NYTimes.comの記事、家/.)。 調査は運動量の少ない中年の男女のグループと、心疾患があると診断された中高年男女のグループに分けて実施された。HIITでは短時間の激しい運動で心拍数を100%まで高めるが、実験では最大心拍数の90%に抑え、1分間の運動と1分間の休憩を1セットとして10セットのトレーニングを計20分間実施したという。その結果、両

  • 今年6月30日(日本時間では7月1日)にうるう秒 | スラド サイエンス

    IERS(国際地球回転及び基準座標系事業)は、6月30日(UTC)にうるう秒を挿入することを発表した(IERSの告知、 日標準時グループ - うるう秒実施一覧、 Wired.comの記事、 家/.)。 UTCでは6月30日23時59分59秒に続いて23時59分60秒が挿入され、7月1日の始まりが1秒遅くなる。日時間では7月1日8時59分60秒が挿入されることになる。うるう秒の実施は2008年12月31日(UTC)以来、6月30日の実施は1997年以来のこと。現在UTCは国際原子時(TAI)から34秒遅れているが、うるう秒の挿入により35秒遅れになる。 うるう秒の是非については以前から議論されており、2018年以降は廃止される可能性もある(/.J記事)。最後のうるう秒となるかもしれない、「このボーナス秒、何に使う?」(from Wired)。ちなみに6/30、7/1は土日だ。

  • 脳が本来の聴覚機能を視覚機能切り替える謎、猫の脳で解明 | スラド サイエンス

    Stephen Lomber 氏を中心とするウェスタンオンタリオ大の研究チームは 、先天的に聴覚障害をもったの脳を調べる事により、なぜ聴覚障害がある場合、代わりに視覚機能が発達するのかというそれまで説明されることのなかった謎を解くきっかけを掴んだようだ (家 /. 記事、Medical Daily の記事、doi:10.1038/nn.2653より) 。 人間以外の動物で先天的性聴覚障害を持って生まれるのはだけなのだそうだが、聴覚障害を持ったの脳を調べた結果、視覚に関わる周辺認識と動体視力を司る二カ所で機能の発達が見られたとのこと。通常は周辺音を認識する聴覚野の一部で、周辺視野を認識する能力が発達しており、脳は能力を眠らせる事なく、聴覚と視覚とで機能を切り替えて効率的に働くことが分かったそうだ。

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