ブックマーク / tomii23.hatenablog.com (82)

  • 世界の見え方が異なる名人達 - 日日平安part2

    塁打王の王貞治さんは、打席で“ボールの縫い目まで見える"といった。打撃の神様・川上哲治さんも好調のときには“ボールが止まって見える"と発言している。 「動物的」と称された長嶋茂雄3塁手は打撃のみならず、華麗な守備で多くのファンを魅了した。長嶋さんが打球に反応してショートゴロまでキャッチをする姿をテレビで見た記憶がある。 かつて、テレビでご人は“セカンドゴロも(3塁から突進して)捕ったことがある"とも言っていた。 また、人間離れした技を空中で繰り出す体操の内村航平選手は、体育館の天井や壁の景色を絵に描いて、記憶に刻みつけたとのこと。体がどんなに回っても、今どの位置に自分の体があるのかわかるのだ、という。 その道の名人たちは、世界の見え方がふつうの者とはまるで異なるらしい。 日映画界にも、ハラハラ・ドキドキと観客を興奮させ、サスペンスで息をするのも忘れさせるような監督がいた。 日米合作

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    choro0164
    choro0164 2020/03/02
  • あまのじゃくは脳のどこから - 日日平安part2

    あの二葉亭四迷さんは坪内逍遥さんを訪ねて教えを請うたという。<初めての小説をどう書くか>。坪内さんいわく“円朝の落語通りに書いて見たらどうか”・・・と。 四迷さんは言われたとおりに、三遊亭円朝さんの口演を参考にして、話し言葉に近い口語体を用いた文章で書いた。当時、文語の社会にあって型破りともみえた作品『浮雲』が生まれた。そして、現代につながる言文一致体が近代小説の始まりを告げた。 口語体といえば夏目漱石さんも思い浮かぶ。漱石さんが文芸誌に発表した『坊っちゃん』の原稿料は148円だったそうな。現在の価値にすると約50万円。 大正末からは1冊1円をうたう全集“円ブーム”が起きた。1927年に永井荷風さんは、『現代日文学全集』の自分の巻で契約手付金1万5000円(約2250万円)を受け取り、江戸川乱歩さんは『現代大衆文学全集』で1万6000円以上の印税を得たらしい。 それにしても、近代小説

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    choro0164 2020/03/02
  • ガリ切りの名人と語呂合わせ - 日日平安part2

    ふと、懐かしきことが思い浮かぶ。あの頃...手軽にプリントを作るとき、謄写版印刷機が欠かせなかった。どういう訳か、我が家にもあった。ロウ引き原紙に鉄筆でガリガリと音をたてて文字を書く。あのガリガリ感覚が蘇る。 そこからガリ版と呼び、その作業をガリ切りと言ったようだ。当時、学校の先生は上手で試験の問題なども手作りだった。その憧れで、自分も使ってみたものの、必ず手がインクまみれになった。 先生は見事な「学級だより」も刷っていた。デジタル以前の手書き文字ってやっぱりいい。文集や創作品も、謄写版印刷で作った。パソコンの文書より、熱き感覚だったのか。 <立派なことが書いてあるはどうせ嘘だから読まない>。百の能書きよりも一つの実証を大事にした。ホンダの創業者、田宗一郎さんは読書嫌いだったとか。田語録で“には過去のことしか書かれていない”とあるそうな。 いいクルマ、いいエンジンであること は百の

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    choro0164 2019/12/11
  • 思いもよらぬことが普通へと - 日日平安part2

    『吾輩はである』(夏目漱石さん)の一節にある。<人類で最初に海鼠(なまこ)をべた者はその胆力において敬すべく・・・>と。 「海鼠の化けたよう」なる ことわざもあるという。醜いものの例えらしい。海鼠は見た目で損をしているのか。とはいえ、あの歯ごたえに味わいがあり、酢の物などを肴に一杯はうれしい。 そういえば、最近は口にしていない。先日のテレビニュースでは、最近あまり穫れないと言っていた。その際、海鼠の形容詞として「高級品の・・」とあり少々ビックリしたが、物の位置づけにも時代の移り変わるがあるのだろう。 20年以上も前、プロの将棋棋士を対象にあるアンケートが行われたそうな。<コンピューターに負ける日が来るのか>。多くの棋士が全面的に否定するなか、その日が来るのを正確に予想していた棋士がいた。羽生善治さんである。 人間にあってAI(人工知能)にないのは“恐怖心”である、と羽生さんは言った

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    choro0164 2019/12/11
  • 「気の持ちよう」にも因果あり - 日日平安part2

    花が色美しく生まれるのは、偶然ではなく理由があるらしい。花粉を運んでもらえるようにと虫を引き寄せるためであり、花の中で生まれてくる種子(子供)を紫外線の害から守るため、花びらに色素が多く含まれる。子孫を絶やすことがないための美しさともいえそうだ。 人の普段からの表情にも、なにかの関連性があるという。アメリカの心理学者が卒業アルバムを使い、ある研究をした。何百枚もの写真からその笑顔を分析するのだ。 まずは、笑っているかどうか。そしてそれは満面の笑みなのか。分析結果で、写真の人物の笑顔の度合いと、その後の結婚生活を検証してみると、それほど笑っていなかった人の離婚率は満面の笑みの人の5倍になったとか。 とはいえ、この統計は日人に当てはまらないだろう。日人が卒業写真などを撮る際、歯を見せて笑うことがないからだ。 親しい人から高価な好物をいただいたとき、自然と満面の笑みがこぼれる。 作家の内田百

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    choro0164 2019/12/05
  • よいよいみたいな「まずまず」 - 日日平安part2

    元号が昭和から平成へと変わる頃だったか、“殿様改革”なるものが進んだという。近寄りにくい感じの“◯◯殿”がほんわりとした“◯◯様”へ・・・と。役所の文書の宛名である。 当時の新聞によれば、“様”は“殿”より敬意をあらわすレベルが上らしい。ふだんの使い方では、“様”が書き言葉、話し言葉では“さん”がよく使われるようであるが。 学校以外で、“◯◯君”がふつうに使われるのは国会や地方議会で、吉田松陰が幕末に松下村塾で使ったのが(明治以来の伝統で)受け継がれたという。 「未曽有(みぞう)」を「みぞうゆう」、「踏襲(とうしゅう)」を「ふしゅう」、「頻繁(ひんぱん)」を「はんざつ」等・・・。国会答弁などで誤った言葉遣いを連発したのは、麻生元首相であった。 その昔、ある人気俳優にNHKが密着して、素顔と芸を特集した。その番組のなかで俳優が「作者のイズは・・・」と3回語ったそうな。意図(イト)のことである

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    choro0164 2019/12/05
  • おカネの重量感はどう変わる - 日日平安part2

    茨木のり子さんの詩『笑う能力』のこのフレーズは、何度読んでも楽しめる。教授の元に教え子から便りが届いたそうな。 <先生 お元気ですか 我が家の姉もそろそろ色づいてまいりました>。 艶っぽい話のようだがそうでもない。<手紙を受けとった教授は 柿の書き間違いと気づくまで何秒くらいかかったか>と続く。 うっかりと間違えた漢字も文章の脈絡へ絶妙に嵌るからおもしろい。 さて、この漢字はどうだろう。“測、図、謀、量、計、諮・・・”。「はかる」の読みを持つ漢字であるが、何かをはかる行為の多さに驚いてしまう。 お金の重さを量ったことはないが、工場から出荷される百円玉は4千枚ずつ袋に入り、ひとつ約20キロもあるという。新札で1億円は約10キロらしい。 運ぶ手間もたいへんだろう。銀行も低金利や人口減での経営は厳しい。メガバンクのATMの相互開放も、そのひとつなのだという。少しでも負担を軽くしようという動きが出

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    choro0164 2019/12/05
  • アナログに追いつけない性能 - 日日平安part2

    デジタル時代以前、一般的に映画で使われていた35ミリフィルムの映像の解像度は、4Kに相当するという。フィルムで撮られた名作映画テレビ番組が、相次いでデジタルリマスターされているのはそのためらしい。 従来のテレビ放送は、その解像度で映せなかったが、4K放送でそれが可能となり、最新技術でやっとオリジナルフィルムの高い性能に、放送の環境が追いついたという。 ただ、2018年12月1日スタートの新4K・8K衛星放送も、視聴比率はまだ低く、自宅に4Kテレビがあっても、4K放送を視聴している人は、まだまだ少数派であるのが実態だとか。 フィルム映画を多くの映画館で当たり前に観ていた世代であるが、アナログの性能に改めて驚く。 美談も、人々のアナログ感覚が刺激されるとすごいパワーだ。一昨年 米国で、車のガソリン切れのため立ち往生した女性は現金がなくて困っていた。近くにいたホームレスの男性がなけなしの20ド

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    choro0164 2019/12/05
  • 本来と異なる用途に商機あり - 日日平安part2

    今秋に始まったテレビの連続ドラマはけっこう楽しい。大好きな『結婚できない男』が13年ぶりに復活、『時効警察』も12年ぶりの復活である。 あと、女優・波留さん主演のドラマ『G線上のあなたと私』は、見慣れた地元周辺のロケシーンがとても多いので、背景まで気を入れて観てしまう。 バイオリン教室で知り合った3人が、それぞれに待ち合わせて、一緒に練習するシーンも多く登場する。その場所は、カラオケボックスなのである。 防音設備の整うカラオケボックスは、周りへの迷惑を気にせずに利用できる。カラオケ業界でも、カラオケボックスを“歌う”以外に・・・と、活用するサービスが広がっている。 室内で自分の好きな映画などを鑑賞できるサービスに力を入れたり、ボードゲームの無料貸し出しを始めたところもあるようだ。 背景には、カラオケ自体の先細り感があるという。1995年に国内のカラオケ人口は5800万人を超えたが、近年は4

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    choro0164 2019/12/05
  • 対等に話せるためにはAIを - 日日平安part2

    わずか20年ほどで、ITは私たちの生活を大きく変えている。その快適さからもう後戻りはできそうにない。世界中のパソコンやスマホの膨大なデータは、プラットフォーマーと呼ばれるIT(情報技術)大手が吸い寄せ、それをまた新たなビジネスへつなげていくから肥大化するばかり。 当然、ネット社会の落とし穴もある。スマホにしても、あの小さな端末内の個人データも相当なもの。さまざまな検索履歴、交友関係、音楽趣味も、写真だって数千枚。紛失したらとても厄介なことになる。あなたのすべてが知られてしまうから。 さて、安倍首相主催の「桜を見る会」で、紛失? したデータは復元できないと。招待者文書も電光石火のごとくシュレッダーで破棄された。なぜ都合よくそういうものがなくなるのか。今の時代、毎年開催されるもののデータを残さないということは考えられない。個人レベル以下である。 今、よく話題になるのは、米国生まれのグーグル、

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    choro0164 2019/12/05
  • テレビっ子の原点ならアレ? - 日日平安part2

    私は“テレビっ子”である。とはいえ、テレビではなくスマートフォンなどで、動画や配信映像を楽しむ人が増えている今は、この言葉も死語なのかもしれない。私もリアルタイムの番組はほとんど観ていない。 白黒、カラー、地上デジタルと進化してきたテレビも、2018年12月1日からは、BSで格的に家庭向け4K・8K放送が開始。美しい映像をより鮮明で楽しめるという反面、私の周りでは現在の2K放送で十分という人ばかりである。以前、新聞のコラムにあったが、期待する一方で4K・8Kは「四苦八苦」なのらしい。 平凡でありふれた日人の光景でも、長い一日の終わりに同僚と飲み交わすことは、西欧人の目からは“日々の祝賀”のように新鮮に映るとか。日常生活にドラマがあるという。 ちなみに、私が最初に観たテレビドラマは『月光仮面』だ。技術は進歩しても、高画質の映像でなにを見せるかが肝心なようである。 テレビ黎明期の昭和30年

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    choro0164 2019/12/05
  • 乗り越えた力の源泉はなに? - 日日平安part2

    随筆家・小説家の幸田文さんがかつて、家に来た畳職人の話を書き留めている。畳を扱う仕事は力だけでするものではなく、“こつ”や“なれ”で扱うから年をとってもけっこうやっていける・・・のだと。それでも彼は、老いる前に仕事を切り上げるつもりでいる。 <若い者に、自分の安らかな余生を示して安心を与え、いい技術を受けついでもらわなくてはいけない>と。以前、親方からこう諭されたからだ。今の時代とはちがい、粋な見栄である。先人のお話はとてもためになる。 イギリスの細菌学者・フレミングは、青カビの周りだけ細菌の生育が止まっているのを見逃さなかった。1928年の夏、旅行から研究室に戻ってみると、ブドウ球菌の培養に使ったシャーレに青カビが生えていた。 どうやら、フレミングは後片付けが苦手だったらしい。普通ならすぐ洗ってしまうところだった。そして、カビがつくる物質を突き止めて、ペニシリンと名付けた。 フレミングに

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    choro0164 2019/10/26
  • ふつうに暮らせる世間とは? - 日日平安part2

    次の連休に、また大きな台風が来る予報である。雨量(1時間あたり)が20~30ミリでは“どしゃ降り”、30~50ミリだと“バケツをひっくり返したように降る”との表現。雨量がどれくらいだと人はどう感じるかを、気象庁が説明している。 ちなみに50~80ミリになると“滝のように降る”で、80ミリ以上は“息苦しくなるような圧迫感で恐怖を感ずる”とのこと。それ以上の大雨は想定外だったらしいが、この9月初旬の台風15号の強風に対し、19号は豪雨もプラスされるらしい。 「レジリエンス」という英単語は“弾力性”、“復元力”などの意味だ。弾力のあるものに圧力を加え、形を変えても元通りに戻る性質のこと。人間の力では防げない大災害で、一時的に打撃を受けても再び立ち上がることを人々はしている。それがレジリエンスなのだろう。とはいえ、大きな災害が続くと、被災地はなかなか立ち直れないのが現実。 <君は僕のことを夢想家と

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    choro0164 2019/10/26
  • なまいきに親しみ込めた時代 - 日日平安part2

    木の上に小屋を作ったのは映画『スタンド・バイ・ミー』の少年たち。『トム・ソーヤーの冒険』が洞窟の中。“秘密基地”は世界の共通語かもしれない。 こちらもある意味で当時の若者の“秘密基地”だった。あの新宿西口地下広場のフォークゲリラにも似た風景でステージの周りは騒然。ジーンズと長髪、ギターの若者たちの聖地だ。 1969年~1971年の毎年8月に岐阜県中津川市で開かれたフォークジャンボリーは、大規模な野外コンサートだった。 最後の年には、吉田拓郎さんが『人間なんて』を2時間にわたり延々と熱唱。当時、粗削りな歌もあったがそれがまた盛り上がる。世間へのプロテストや胸の中のモヤモヤが曲にこめられていた。 ボブ・ディランやビートルズに影響を受けたアーティストも多かったが、後に陽水さん、みゆきさん、ユーミン達が登場すると、“フォーク”の括りからシンガー・ソング・ライターと呼ばれるようになる。 <年の熟さな

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    choro0164 2019/10/26
  • そこにあるかも知れぬヒント - 日日平安part2

    <笑う門には福来たる>。このことわざは、理にかなっているらしい。プレッシャーに押しつぶされてしまいそうなときなども、笑いは効果的で気分を和らげ、心身をリラックスさせてくれる。笑いには、免疫を高め不安を抑える不思議な力が備わっているからだ。 お笑いの文化といえば、大阪とのイメージが強い。明治7年に大阪~神戸の官設鉄道で、大阪駅がつくられた梅田は、大阪の外れだったという。 当初の予定地は中心部の堂島付近だったようだが、“汽車は火を吐くので火事になる”と住民からの猛反対で変更を余儀なくされた。(低湿地を埋めた)田んぼだった一帯は「埋め田」と称され、後からめでたい「梅」の字に変わったようだ。 芸事の中で笑わせる芸は、泣かせるものよりはるかにむずかしい。それが大阪の魅力とパワーのひとつにも感じる。 千利休の利休七則には、気遣いする大切さが説かれている。そこにある<相客(あいきゃく)に心せよ>は、今風

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    choro0164 2019/10/26
  • 子どもの写真を撮る機器は何 - 日日平安part2

    カレンダーの残り枚数が少なくなると、時のたつ早さをしみじみと感じる。当たり前のことだが、子どものときより格段の早さだ。 生涯の時期により、時間の心理的長さは年齢の逆数に比例するという。つまり、年齢に反比例するものらしい。それを「ジャネーの法則」というそうな。 60歳の人間にとって1年の長さは人生の60分の1であるが、6歳の人間には6分の1に相当。つまり、60歳の人間の10年間は、6歳の人間にとっての1年間に当たり、6歳の人間の1日が60歳の人間の10日に当たることになる。 理論上の話だけで現実的かどうかわからぬが、(いい歳になっている)自分の今は、その説にうなずけなくもない。 子どもの頃はなにかと写真を撮られることも多いだろう。年輩になると自撮り以外はなかなか撮ってもらえない。 昨年、写真プリントサービス・アプリの運営会社が、0~9歳の子どもを持つ男女1000人にウェブアンケートを行った。

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    choro0164 2019/10/26
  • 「ドーデモイイ」という解決法 - 日日平安part2

    “言葉”は二義ということがよくある。たとえば、「何とも変わらない生来の性質」と「物事をやり通すたくましい精神」。“根性”のことである。後者の方ではものすごいヤツがいる。カタツムリの角(触覚部分)に入り込み、催眠術のように操る寄生虫がいるという。 ロイコクロリディウムという名前らしいが、湿った日陰で暮らすカタツムリが感染すると、正気を失ったように葉の表に出てくる。取り憑いたカタツムリが鳥にべられるのが目的で、その鳥に寄生して腸内で繁殖する。 人間も、根性を試されたり鍛えられることがある。日清品ホールディングスでは、新任管理職の“サバイバル研修”があるとか。無人島で2泊3日の野宿に臨み、電気も水道もない島でどう生きていくか・・・課題解決の力が問われる。 電力各社は配電部門に配属される新入社員に、高さ10メートルを超える電柱を登らせる。高所作業に慣れるために欠かせない訓練だという。 この研修

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    choro0164 2019/10/26
  • なにごとにも理由はあるはず - 日日平安part2

    発声の達人は息をすべて声に変え、ロウソクの前で歌っても炎は微動もしないという。息をしっかり声にする能力に長けているためで、とてもわかりやすい表現である。 その昔、小さな演芸場で出演者の芸に客席が退屈しているとき、係員はある細工をしたらしい。間違えたふりをして幕を10センチ弱おろし、すぐに戻したとのこと。終演が近いことを客に伝えて救いを与えた。 不評だからと高座を投げ出すのではなく、不評でも高座を全うするための細工である。そういう高座から育った達人もきっといたに違いない。 森真紀(まさのり)さんの著書は題名がおもしろい。たとえば、『悪盆に帰らず』。ことわざのパロディーらしい。<前菜は忘れた頃にやってくる>では、遅れて来た一皿にはどこか憎めないものがあり、他日の笑い話にも使えるとのことだ。 時事川柳とくれば、その時期を切り取ったパロディーなのか。 <令和では普通になるか40度>(佐藤正弘さん

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    choro0164 2019/10/04
  • 立体的ではなく平面的な記憶 - 日日平安part2

    10歳代の頃、江戸川乱歩さんの小説をよく読んだ。登場人物としての若者の年齢としては、25歳との設定が多かったような気がする。当時の私はなんで? と思った。10代の若者の頭には25歳が大人だったからである。 歳を重ねるごとに、テレビや実際に目撃した数々の記憶が、立体的ではなく平面的になる。年代としては、かなり離れている出来事もすべて近くに感じる。 1963年5月24日、デストロイヤーと力道山のWWA世界選手権のテレビ視聴率は64.0%で歴代の第4位だという。 デストロイヤーの得意技「足4の字固め」が決まるも、力道山が体を反転させて裏返しになると攻守が逆転する。ほとんどこの繰り返しの場面なのに、ものすごい迫力であった。 試合はどちらもギブアップせず、レフェリーが試合をストップ。絡み合った両者の足が外れずたいへんであった。それにしても、プロレス人気は高かった。 <技術者の正装だから>。 1981

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    choro0164 2019/10/04
  • 編集者・作家・詩人の説得力は - 日日平安part2

    昭和の時代に置き忘れてきたのだろうか。“骨のある人物”という言葉を近年はとくに聞かれないような気がする。 <自分の読みたい雑誌を作れ>が最初の指示だったという。新潮社の“怪物”といわれた伝説的編集者の斎藤十一(じゅういち)さんである。その斎藤伝説では、「貴作拝見 没(ボツ)」という、五味康祐さんへの手紙がある。 坂口安吾さん、佐藤春夫さんなど大作家の原稿も平気で没にしたという。反面、山崎豊子さん、吉村昭さん、瀬戸内寂聴さんという、戦後文壇を代表する多くの才能を世に送り出した。 さて、あの推理作家・松清張さんは凶器として変なものが使われたという。1972年の短編小説『礼遇の資格』にて、フランスパンである。 <フランスパンが脳天を一撃しただけでアメリカ青年は眼(め)をまわし、つづく二撃、三撃によって床に伸びた>のだと。犯人は剣道二段で、古いパンだった、という設定だ。 清張さんの説得力とでもい

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    choro0164 2019/10/04