食べたいけど健康が気になる人に、新たな視点を設ける一冊。 とんかつ定食に限らず、ラーメンもそう。食べたいときに食べればいいが、そうも言ってはいられない。脂質とか塩分とか、はたまた翌日の胃もたれとか。そういう気になるお年頃の健康に、ちょっと変わった視点から役立つかも。 それは、「いつ」食べたらよいかという視点である。 今までの栄養学は、「なにを」「どれだけ」という観点だった。健康な生活を維持していく上で、どのような食品を、どれくらい食べることが求められるか、という考え方である。その上でメニューが組み立てられ、食事が「設計」される。 本書では、「時間栄養学」なる概念が登場する。「なにを」「どれだけ」に加え、それを「いつ」食べることが重要か解説されている。 たとえば、とんかつ定食を食べるタイミングとしてベストなのは、昼のランチだという。午前中の疲労回復のためのビタミンB1と、午後を乗り切るための