文化庁は15日、奈良県明日香村のキトラ古墳(7世紀末〜8世紀初め)の石室の壁から剥ぎ取ったしっくいについて、泥の下に隠れているとみられる十二支像の「辰(たつ)」(東壁)「巳(み)」(南壁)「申(さる)」(西壁)を確認するためX線調査を実施した結果、図像の有無は確認できなかったと発表した。 文化庁の依頼で東京文化財研究所がX線透過写真による非破壊調査を実施。研究所は「顔料の種類や密度などの条件がそろわないとX線に反応しないため、この結果をもって図像がなかったとはいえない」としている。 キトラ古墳では十二支像のうち「午(うま)」など6種類が確認され、「卯(う)」など3種類はしっくい自体が剥落。残り3種類の存在が期待され、10〜11月に泥に覆われたままの状態でしっくいを剥ぎ取っていた。 文化庁は、有識者による「壁画の保存と活用を考える検討会」を24日に東京で開き、技術的には困難な泥の除去を行うか
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く