◇古事記と日本書紀、完成から1300年 ◇来月13日、橿原でフォーラム 県は、2012年に古事記編さん、20年に日本書紀の完成から1300年となるのを記念して文献や伝承、復元物を活用した事業を展開する「記紀・万葉プロジェクト」の基本構想を発表した。平城遷都1300年祭後の観光振興策の柱とし、さらなる観光客誘致を狙う。3月13日に橿原市内で開く古事記完成1300年記念プレ・イヤーフォーラム「今、記紀万葉が語ること」を皮切りに、10年間にわたる長期プロジェクトが動き出す。【阿部亮介】 プロジェクトは、平城遷都1300年から時代をさかのぼり、「本物の古代と出会い、本物を楽しめる奈良」がテーマ。11年度は、有識者・研究者からの聞き取りにより情報を収集し、事業の方向性と考え方を確立する。庁内に担当部署を設け、12年度以降の具体的な事業計画作りに取り組む。市町村なども加わり、荒井正吾知事をトップとする
奈良市の春日大社宝物殿で、平城遷都1300年を記念した特別展「平安の正倉院2 花開く舞楽の美」が開かれている。同大社に伝わる貴重な舞楽面や装束など、国宝1点、重要文化財7点を含む約50点を展示。来年1月16日まで。 舞楽は奈良時代に大陸から伝わり、平安時代には宮中や寺社で盛んに演奏された。同大社には平安時代以来の面や装束、楽器が多数残る。春日若宮おん祭では、今も十数曲が奉納される。 舞楽面「地久(ちきゅう)」(平安時代、重文)は西域の人をモデルにしたとされ、鼻が高く、特徴的な表情。「胡徳楽(ことくらく)」などの舞いで使われる「雑面(ぞうめん)」(江戸時代)は、映画「千と千尋の神隠し」で登場する「春日さま」のモデルとなった。 奈良時代に流行したポロに似たスポーツ「打毬(たぎゅう)」を舞いに仕立てた「打毬楽」で使われる毬杖(ぎっちょう)(スティック)と毬子(きゅうし)(ボール)のほか、色やデザ
光明皇后が主導した写経事業による経典と確認された巻物の一部=大阪府豊中市の大阪大で2010年11月26日、三村政司撮影 奈良時代の736年、聖武天皇の妻・光明皇后が主導して始まったとされる写経事業で書写された経典が新たに確認され、26日、寄贈を受けた大阪大総合学術博物館(大阪府豊中市)が報道関係者に公開した。事業で写された計約7000巻のうち約1000巻が現存するとされ、うち750巻は宝物として正倉院で保管されている。今回見つかった経典は後世に散逸したもので、保存状態も良く、宝物に匹敵する文化的価値を持つという。 経典は「光明皇后発願出曜経巻第四(ほつがんしゅつようきょうまきのだいよん)」と呼ばれる巻物の末尾で、縦26・6センチ、横68・5センチ。天皇の長寿や民衆救済を祈る光明皇后の願文も記されている。事業では、遣唐使が持ち帰った当時最新の経典一式が写経されたが、「出曜経」という種類の教典
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