遷都1300年祭を開催中の平城宮跡(奈良市)で24日、朝廷に氷を献上する「献氷式」が再現され、23キロ離れた奈良県天理市の「氷室」から荷車で氷が届けられた。 町おこしグループが取り組んだ。古代の冷蔵庫で3トンの氷を約5カ月保存。計65キロほどに小さくなった2個の塊を「1300年ぶりに持ってまいりました」と献上した。 この日の奈良は最高気温36.3度を記録。運搬役の男性は献上後、運んできた氷に思わず手を伸ばし「温暖化が進む現代の氷のありがたさは、1300年前以上かも」。【山田宏太郎】
遷都1300年祭を開催中の平城宮跡(奈良市)で24日、朝廷に氷を献上する「献氷式」が再現され、23キロ離れた奈良県天理市の「氷室」から荷車で氷が届けられた。 町おこしグループが取り組んだ。古代の冷蔵庫で3トンの氷を約5カ月保存。計65キロほどに小さくなった2個の塊を「1300年ぶりに持ってまいりました」と献上した。 この日の奈良は最高気温36.3度を記録。運搬役の男性は献上後、運んできた氷に思わず手を伸ばし「温暖化が進む現代の氷のありがたさは、1300年前以上かも」。【山田宏太郎】
火の粉を散らしながら勇壮に駆け抜けるたいまつ=1日夜、奈良市の東大寺、森井英二郎撮影激しく火の粉を散らすたいまつ=1日夜、奈良市の東大寺、諫山卓弥撮影激しく火の粉を散らすたいまつ=1日夜、奈良市の東大寺、諫山卓弥撮影 奈良・東大寺の修二会(しゅにえ)(お水取り)が1日、本行入りした。午後7時から二月堂の舞台に長さ約6メートルのたいまつが次々に登場。燃えさかる炎が古都に春の訪れを告げた。 たいまつは、二月堂へ向かう練行衆(れんぎょうしゅう)(こもりの僧)の足元を照らすためのもの。童子が肩に担いでお堂への石段を上り、練行衆が中へ入るのを見届けて舞台に回る。欄干から突き出して火の粉を降らせると、舞台の端から端までの数十メートルを勇壮に駆け抜け、約3500人の参拝者から歓声があがった。 本行は14日まで。毎夜10本のたいまつがともされ、12日には一回り大きな籠(かご)たいまつ11本が登場する
若草山の山焼き真っ赤に燃え上がる若草山。手前は大極殿=23日夜、奈良市、約1時間の多重露光、矢木隆晴撮影 古都・奈良で23日夜、若草山(342メートル)の山焼きがあった。約18万人が見守る中、午後6時、平城遷都1300年を記念して例年の3倍にあたる600発の花火が打ち上げられた。しばらくして、ほら貝やラッパの音を合図に、奈良市消防団の約300人がたいまつで冬枯れのススキに火を放つと、約33ヘクタールの草地に次第に炎が広がり、夜空が赤く染まっていった。
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